二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ曲小説集】〜本日晴天なり〜 ( No.46 )
- 日時: 2011/04/21 20:36
- 名前: 明 (ID: 3i70snR8)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第2話 真梨亜目線
今日も紙飛行機を交わした。
あの後、急いで帰ってきたから、まだ多少の疲労が残っている。
パパが来るからね。
私が一度、外の様子が見たくて外に出た時、パパに見つかってこっぴどく怒られたんだもの。
怒られるの分かってて行ったし、もう行かないつもりだったけど、
あの時、とある刑務所で雑草抜きをしているあの子と出会った。
私と同じ金髪。なのにオンボロな服を着ていた。
気になって見ていると、彼は私に気付き微笑んでくれた。
嬉しかった。
まれに学校に行っても皆は私の事を無視するし、咳き込み始めるとすぐに早退させられてしまう。
同じ年の友達が、いない。
だからこそ、同じ位の年のあの子の笑顔が、余計嬉しかったのだ。
でも、あの刑務所はパパの仕事場だ。パパはお偉いさんらしい。あまり話してはくれないけど。
彼と手紙……紙飛行機を交わしている事を知られたら…………もう、考えられない。怖い………
待て待て、まだ見つかるなんて決まった事じゃない。
さっきまでの考えを全て消した。
おちおち手紙が読めないわ。
私は小さな木製のテーブルの上に置いていた紙飛行機を手に取り、読み始めた。
そのテーブルには、白い花瓶に入った名前など知らない青紫の花も置いてあった。元気に咲いている………
手紙を一通り読み終え、また読む。
何か、頬が熱くなる感じがした。
鏡を見れば、頬を染めた自分がいるではないか。
これが恋なのか?
そんな事を思いながら笑顔で数行の手紙を読みふけった。
いつにも増してゆっくり、深く読む。そんな気分だったし。
でも、それが災いしたのかも知れない。
ガララッ
急にドアが開いた音がして、私は固まってしまった。
父が、見舞いの花を持ち、立っていた。
「何を、読んでいるんだ?」
低い声だ。怒っている。
パパは無理矢理私から手紙を取り上げた。
「アッ………!」
パパは手紙に目をやり、顔を真っ赤に染め上げた。
「まさか、アイツと……手紙のやり取りをしていたのか!?」
私は動く事が出来ない。
目の前には手紙を持った手を震わせる父がいるというのに。
父は冷静さを取り戻し、冷たい声で言い放った。
「もう、アイツには会うな」
私の視界が、暗転した。
第2話 終わり
*作者息抜きスペース*
どうも、藍蝶です´・ω・`
口の中血の味がして、気分が悪いのです……;はぁ、鉄棒。
駄作2話更新致しました。駄作ねwww
では、いろんなスレ周ってくるでげす。
あ、名まえ御免よwww此処にメモする事が度々あるんでww
まぁなるべくないようにしますww