二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 悪ノ娘〜「さぁ、ひざまずきなさい!!」〜 ( No.112 )
- 日時: 2012/05/10 22:54
- 名前: 鏡猫 (ID: vDb5uiaj)
第5話 15時の鐘
黄の国の隣の国。緑の国で、「王女」の処刑は行われる。
時間は、15時。いつもリンが、おやつの時間にしている時間だ。
それと同時に緑の国にある教会の鐘もなる。
緑の国の広場。処刑台では、さまざまな人達が集まって来ている。
みんな「王女」の死にざまをみようと集まってきたのだ。
お金がない国民からずっとお金を奪い続け、罪のない少女を殺し、ついには、国までも滅ぼした。
たった14歳の“子供”
今も緑の国では、復旧中だ。だが、処刑台は緑の国にしかない。
そのため緑の国でひらかれる。
「もうそろそろ時間だ。王女を連れてくる。」
「逃がすなよ」
「当たり前だ」
メイコは、地下にある牢屋まで歩を進める。
地下牢屋には、1人でただぼーっと座っている「王女」がいた。
少し頬が赤くなっていることから泣いていたのだろう。
「お前を処刑する前に一度問う。」
「……」
「王女」は、何も喋らない。
「本当に“王女”なのか?」
「なんという質問を問うのかしら。私は、あの黄の国の“王女”他の誰でもない」
「そうか。ならいい。もうそろそろ時間だ。いくぞ」
牢の、扉が開かれ「王女」が中から出てくる。
メイコは、「王女」の手を背中にまわし、紐できつく縛った。
逃げられないように。
「処刑する前に一言なにかいわせてあげよう。それまで何か考えとけ」
「今更何を…」
その後、2人の間には沈黙が続く。
処刑台の上に「王女」が立った時、民衆達の声はいっそう大きくなった。
“はやく王女を殺せ”“なんでこんな娘がうめれてきたんだ”
など、さまざまな声があがる。
しかし。「王女」は、何もしない。喋ろうともしない。
「今から、王女の処刑を始める!!」
メイコが声を張り上げる。
「王女」は、処刑台にセットされた。
「何か言い残すことは?」
「そうね。」
15時の鐘がなろうとしている。
「あら、おやつの時間だわ?」
その言葉を最後に、「王女」は死んだ。
鐘の音を背に。