二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 罪と罰〜「キミが罪でボクが罰だ」〜 ( No.134 )
- 日時: 2012/10/30 18:28
- 名前: 鏡猫 (ID: FODM/zWG)
第1話 路上ボーカル
2人は、宿を借りて一晩を過ごした
その分のお金はあったらしくなんとかなったらしいが今日からが問題
「ねぇ、レン。お金ならどうにかなるっていってたけどどうするの?」
「ん?こうするんだよ」
そういって、バックから取り出したのは奇麗な箱の入れ物
レンは、わざわざ一度家に帰って一通り必要なものを持ってきたのだ
「?」
「いいから、ついてきて」
まだ気付かないミクにレンが引っ張って近くの公園へ行く
その公園は噴水がある奇麗な公園
レンは噴水の近くにその箱を置く
「何してるの?」
「なんでもいいから歌って。好きでしょ?歌うの」
その一言でミクがやっと気付いた
だからミクはひとつ深呼吸をして歌を歌い始める
ミクの声は透き通るように奇麗な声で歌うのだ
その楽しく歌っている姿は、公園にいる子供から大人まで目に入って
いつのまにかミクの周りには人だかりが出来ていた
この騒ぎを聞きつけて、公園の外からやってくる人もいる
曲が一通り終わると、周りから拍手が飛び交い誰もいなくなる頃には奇麗な箱の中に大量のお金が入っている
「これで3日くらいはもつな」
「うんっ!」
レンは、箱の中に入っているお金を奇麗に財布の中にしまっていく
そこから近くのレストランに寄って昼食を食べる
「でも、あんなにいっぱい人とかいっぱい集まって来て親にばれないかなぁ…」
「大丈夫だよキミのお母さん。音楽に興味ないだろ?」
「…………うん!そうだね、じゃぁ大丈夫か」
「そんなに気にしなくていいよ」
「何かあればレンのせいにすればいいもんね」
「あ、おい!なんでそうなるんだよ」
「冗談だよ冗談!」
2人は、笑い会う。
店員の人に怒られるまで笑いあい、話しあった
こんなに解放された日はミクにとって初めての事
昼食も終わり、外に出たのはいいがこの先何をすればいいのか分からない
でも2人はそんなあてもなく歩き続ける
これでもかというほどにいつまでも絶えないお話をして歩き続ける
—君とずっとこのまま逃げていければいいのにね