二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 罪と罰〜「キミが罪でボクが罰だ」〜 ( No.135 )
- 日時: 2012/11/01 19:32
- 名前: 鏡猫 (ID: FODM/zWG)
- 参照: コメントが欲しい…orz
第2話 クマのぬいぐるみ
それから2人はこんな毎日を送っていた
お金がなくなれば、歌を歌ってお金を稼ぐ
たまに、遊園地などに遊びにいく。充実した日々が過ぎてゆく
ちょうど一週間くらいたった日
コンビニや電柱などに「探して下さい」という張り紙が貼ってあった
そこに描かれていたのは、ミクの顔写真。
それと、ミクの家の住所と電話番号だ
さすがにミクの親も心配になったのだろう。
ミクの家族が今どうゆう状態なのか分からないが一応心配しているのだ
「ミク。もうそろそろ家に帰る気ないの?」
「嫌だ」
「なんで、そんなに家が嫌なんだ?」
レンがその貼り紙を見ながらミクと話す
今、ここでレンがミクの家に連絡してもいいのだ
「だって、家に帰ったらこんな日々もう二度と来なくなるんだよ!!」
「……それは嫌だけどさ。一応、親も心配してるみたいだし一度話し合ってみれば?」
「むぅ」
「それに、こんな張り紙出されたらさ。公園でもう歌えないよ?」
「…………」
「な?」
レンがいった事は図星で何も言い返せないミク
意地でも家には帰りたくないようだ
「…後、何日分のお金あるの?」
「もって2日かな」
「それじゃ、後2日だけ。ね?いいでしょ?」
「約束な」
「うん!!」
ミクは、元気を出す
「でもこれからどうするんだ?」
「フード被ればなんとかなるかな………」
そういってミクがパーカーについているフードをかぶる
なんとかばれなそうな格好だ
「うん。たぶん大丈夫だろ。でもそれだとバレやすいから…商店街にいってなんか買うか」
「うん」
フードを付けたミクとレンは商店街へと歩き出す
色々なお店を周り、メガネや帽子などといったものを買う
これらは、全部ミクが元々持っていたお金でだした
稼いだ分のお金は、後2日の為に使いたくなかったのだ
「カモフラージュ完璧だな。ボクは、隠さなくていいから。あんまりお金もかかんなかったし。なぁミク………?」
急にミクの足が止まって不思議に思ったレンも足を止める
ミクの視線の先には可愛いピンク色のクマのぬいぐるみが飾ってあった
ちょうど抱きつけるサイズの大きさだ
「欲しいの?」
「…え?あ、いや…いいよ別に!!お金使っちゃったら2日分いられなくなっちゃうし…」
「ちょっと待っててね」
ミクの言葉も無視して店の中に入っていくレン
仕方なくミクは店の外で待っていた
戻ってきたレンの手には、さっきミクが見ていたぬいぐるみ
「え、いいっていったのに。それに、お金は…?」
「自腹」
そういってニカッと笑う。それにつられてミクも笑う
レンからそのぬいぐるみを受け取りギュッと力強く抱いた