二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 罪と罰〜「キミが罪でボクが罰だ」〜 ( No.137 )
日時: 2012/11/21 22:43
名前: 鏡猫 (ID: FODM/zWG)

第4話 意識不明

ひとつの病室のベットに寝ているレンの傍でミクが見守っていた
周りに誰もいないし、他に寝ている患者もいない
つまり、個人部屋に移されている
ベットの横の机の上には、花が添えてある花瓶。
それとツギハギだらけになったピンク色のクマのぬいぐるみが置いてある
事故にあってしまった時に、ぬいぐるみもまきこまれ布が破れてしまったのだ
それでも新しいのはかわずにツギハギが目立っても自力で縫った

「ねぇレン。いつまで寝ているの………?」

無反応なレンに問いかける
病院に運ばれて早3日がたつ。あれからレンの意識は目覚めないまま
多少なりとも罪悪感を感じているであろう
もし、あの時ぬいぐるみを拾いにいかなければ
もし、あの時よく周りをみていれば
もし、車が来ているのにすぐに気がついてレンの所に戻れたら
何回も何回もそんな考えをめぐらしている

その中で歌を歌う
一日目に歌った歌をレンが寝ている横で歌い始める
でも、レンは何も反応してくれない

「もしも君に耳があったらこの歌を聞かせてあげられるのに」

小さく呟く
一通り歌いおわって今度は、日常の話をし始める

“頷いてくれる君はいない”

「もしも君に心があったらこの好きで包んであげられるのに」

ミクの心は不安で満たされる。悲しみで満たされる。





あぁどうして、僕じゃなくて君なんだろう
君の変わりに僕がなればよかったのに



もしかして、君は僕の事が嫌いだったのかな
だから僕が傍にいるから目覚めないの?

ねぇ、そうなんでしょう。レン———


君に愛されない僕なんていらない
この世に生きている事すらめんどうになる
君が僕を嫌うなら僕を殺して

僕の存在理由だなんてたったそれだけだから
たったそれだけしかないんだから

君が僕を嫌うなら僕はいらない

君が僕をきらうなら僕はいらない

君が僕をキラウなら僕はいらない

いらない。いない。イナイ。いたくないよ……







“でも、君とずっと一緒にいたいよ”