二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 深海少女 ボカロ小説 リク的なもの募集中 ( No.62 )
- 日時: 2011/09/17 19:03
- 名前: 猫科の犬 (ID: NaVGBx5/)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第2話 あの気持ち
次の日の授業中、昨日あったことを思い返していた。
あの心臓がばくばくいった感覚。あれは一体なんだったんだろうと。
恋じゃないとは、思ってる。
だって、あの日からもう恋はしないって決めたから。
だけど、なぜか彼のことを考えてるといつのまにか頬が赤くなっている。
恋じゃないのにな。
どうしてだろう。
でも1つだけわかるのが、彼のことを考えてないと居られないという事。
恋ではないのに・・・。
「お〜い?未来?どうしたのぉ!!顔赤いよ?」
「えっ!?あッ!気ッ気のせいだよ!!」
私はこの場所を逃げ出した。
また彼に会えるかなって思って視聴覚室に入りこむ。
だけど今日は涙が流れなかった。
というよりは流せなかった。
どうしても頭の中にあの人が思い浮かぶから。
もっと、もっとあの人のことを知りたくなった。実紅男君のことを。
「今日は、こなかったな・・・。」
私は、もうそろそろ時間だという事に気づき視聴覚室を出て家に真っ直ぐ帰った。
今日の帰り道はいつもと違う。
視界から閉ざしてたオレンジ色の奇麗な太陽が今日は見えた。
いつもより日が落ちるのがはやい。
「もう冬がくるのかな・・・。」
私は、暗くなる前に急いで家に帰った。
「ただいま。」
「おかえり!ご飯出来てるわよ?食べちゃう?」
「じゃあ、そうする。」
一旦部屋に戻って制服から楽な格好に着替える。
その後に食卓へと向かって夕食を食べた。
後はお風呂に入って眠るだけ。
そう思ってたのに、眠れなかった・・・。
あの時出会った彼のことばっか考えている。
いつもしまっているカーテンの隙間から月が見える。
月をみたのは久しぶりだった。
本当に久しぶりだ。
太陽をみるのも、月を見るのも久しぶりに感じた。
次の日の夜も、次の日もなかなか眠れない。
彼のことが気になって仕方がない。
いつも通りの今日の授業中、私は外をじーっと何かをするという事でもないけど見ていた。
今日は特別ぼーっとしていたらしい。
先生に呼ばれていたのに気づかなかった。
「未来!!」
「っ!!ハイ!!」
「随分と余裕だな。この問題解いてみろ!!」
「えっえっと・・・」
う・・・やばい。全然分からない。
どうしよう。
「まったく・・・後で復習しとけよ。」
「ハイ・・・。」
先生に怒られてしまった。
その時ふとグラウンドの方を見た。そこに、前に好きだった先輩が200mを走っていた。
自由にグラウンドをのびのびと走っている。とても奇麗で、だから惚れたんだと思う。
足は結構早い方だし、頭もそこそこいいから、そんな先輩が好きだったんだ。
キーン・・・
あ。授業終わった。
次は体育だっけ。
確か他のクラスとの合同体育。
「未来!!今日も見学?」
「うん。」
「そっか。」
私はいつも体育の時間は見学してる。
足が悪いってわけじゃないけど見学は自由だし。そもそも体育自体そんなに好きじゃない。
だからいつも見学。