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〜第59話　国際警察と暗殺計画〜

竜は第4階に着いた。

最上階まですぐそこという所なのだが、黒い包帯をして片目を出した男が現れた。

片手には謎の紙、もう片手にはナイフ。


竜「んだよ、オメェ!?ここの仲間だろ!!」

？？？「俺の名は「沓名　雷牙」。」

竜「に・・兄ちゃん!?」

雷牙「ここのボスに蘇る魔術を掛けてもらった。・・・その代わりに「沓名　竜」を殺せという約束を受けた。」

竜「止めろよ、兄ちゃん・・・。俺の兄貴はそんなことしねぇぞ!!」

雷牙「名付けて「暗殺計画」。」


雷牙は竜にナイフを向けて、歩き出す。

竜は後ろへ後ろへと逃げる。

そこへ綺羅が現れ出た。


綺羅「竜様、逃げて!・・・お兄様ですか!?私、天導綺羅と申します。」

雷牙「邪魔だ!!」

綺羅「トリャァァ!!!・・・柔道チャンピオンの私に勝てると思ってるのですか、お兄様!」

雷牙「痛たたた・・・!!幻覚の扉へと落ちるが良い、天導!!」


綺羅はいきなり現れた扉に体が吸い込まれる。

中には幻覚が見える。

そして、中では自身にとって最悪な幻覚が見える。


綺羅「キャァァァ!!!!」

竜「き・・綺羅ァァ!!!」

雷牙「邪魔者は消えた。・・・暗殺計画、実行!!」

竜「なんだよ、お前ら!!!」


竜の周りを透明人間が囲う。

雷牙が命令した途端に攻撃してきた。


竜「ウワァァァ!!!!!!!」


竜の悲鳴は地下へも聞こえていた。

恋歌は心配する。


恋歌「何かあったのかしら!?・・・それより、黒牙に会わなきゃ!!!」


恋歌は黒牙の元へ向かう。

そこには血を流して、立っている黒牙がいた。


黒牙「恋歌・・・か。」

恋歌「黒牙、どういう事よ!」

黒牙「竜が・・・竜があぶねェ!!」


黒牙は血を流しつつも階段を上る。

恋歌は黒牙に「先へ行け!」と言われたので言われたとおりにした。


第60話へ続く