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〜第69話　煌めく者は真実のみ〜

竜は自分の事を全て知り尽くした。

「星空の王者」である事も。


竜「伝説では俺は「異界王」にやられたのか。そして、人間へと変わっただと?」

エンブオー「ブオォーオ!!!!（竜は人間だ!星空の王者なんて俺が許さねぇぞ!!!）」

竜「落ち着け、エンブオー。俺はお前と離れるつもりはない。星なんかには帰らない。」


竜はエンブオーの大暴れを止める。

一つ息を吐くと、歩き始めて扉を開ける。


竜「皆!俺は星なんかには行かねぇ。この世界（ほし）に残る。そう決めたァァ!!!!」

サタン「騒がしいガキだ。ホワナイン、でんこうせっか!!!」

竜「くっ・・・!?」


ホワナインはとてつもなく輝いた光で移動し、襲い掛かってくる。

しかし、竜には傷一つなかった。


サタン「な・・・なんだ!!」

？？？「竜、俺の事は覚えてるだろ!?」


最上階の入り口近くに男の姿がある。

隣には猫らしきポケモンがいる。

さらにホワナインはひんし状態。


？？？「福鳥　桐葉だぜ!」

竜「き・・・桐葉だって!?」


桐葉は黒牙の従兄弟でトウイン地方で少しの間、旅をしていた。

竜がユナイド地方へ来たことを知り、駆け付けたらしい。

猫のポケモンは「シャーリン」。

尻尾には鋭い刃があり、進化形になれば、進化形の親すら斬り倒すといわれて恐れられた獅子王ポケモン。


桐葉「シャーリン、はおうけん!!!」

サタン「戻れ、ホワナイン!!奴を殺せ、ルカリオ!!!」

桐葉「シャーリン、ぜつめつほうこう!!!!」


絶滅咆哮とは「悪魔を消し去る技」として使われることが多い。

さらに逆風という特性を覚えるポケモンにしか使えない。


桐葉「とどめだ、シャーリン!はどうだん!!!」

サタン「ち・・・ちくしょー!!!!」


大きな光と同時に爆発が起こり、サタンは消える。

同じくメイも桐葉にやられた。


桐葉「こいつらの処分は宜しくな!」

黒牙「桐葉、待てよォ!!」

恋歌「桐葉、大事な話があるの!!!」


桐葉は皆の言う事を聞こうともせずにその場を去る。

すると、竜が押さえる。


竜「俺、星空の王者らしいから会えなくなる。」

桐葉「お前は星なんかに帰らねぇ。・・・・俺が認めた男だ!」

竜「そうかよ。」

桐葉「じゃ、リーグで会おうぜ!!」


第70話へ続く