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〜第82話　悪魔の心臓（モリア・ジーヘット）〜

翌朝、見張り番担当だった竜が皆を起こす。

準備万端で進もうとすると、黒牙が変な事を言い始める。


黒牙「おい、モンスターボールが軽くねぇか!?」

竜「そういえば・・・・・」

恋歌「軽いわね。」


モンスターボールを投げてみると、ポケモンがいない。

翼王刃軍に盗まれたかと思うと、見張りをしていた全員はなにも見ていないと言う。

ポケモンが逃げ出したのは、入る前だと分かる。


竜「なにか仕掛けがあるのか!?」


竜は周りを見渡す。

すると、見かけない御札がある。

そこには「悪魔の心臓」と書かれている。


恋歌「悪魔の心臓!?どういうことよ!」

？？？「ここは「悪魔の心臓（モリア・ジーヘット）」だ。」


謎に満ちた青年が突如喋り始める。

青年の名は「本城　劉兎（ホンジョウ　リュウト）」。

通称「世界王」。

世界を知り尽くし、世界のチャンピオンとなった男だ。


劉兎「ポケモンたちは入り口付近に「怪物退散」の札があっただろ!?あれは「翼王刃軍」のアジトに無断でポケモンが入らないように仕切られている。中にポケモンを入れるには人の血液が必要だ。」

竜「血液!?」

劉兎「ここ「悪称の森」の好物は人の血液だ。血液で隙を突いて、中へ入れる。中へ入れば、出すことは自らしか出来ない。」

恋歌「じゃあ、誰かの血液を食べさせましょ。」

竜「俺の血液でいいなら、構わないけど。」


第83話へ続く