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〜第94話　"紅色に輝く春〟〜

これは17年前の出来事だった。

春の時期を向かえた「ハクスタウン」に紅桜　新一が訪れた。


紅桜「ここが次の町「ハクスタウン」か!」

竜「お兄ちゃん、一緒に遊ぼ!!」


これが竜と紅桜の出会いだったのだ。

遊びに誘われた時の瞳に紅桜は引かれたのだ。

ある日の夕暮れ時、海岸で竜はモーモーミルクを紅桜はコーヒーを飲みながら夢を語り合った。


竜「紅桜の夢はどんなコト!?」

紅桜「俺の夢は「ポケモンマスター」になる事だ!!!竜の夢はなんだ!?」

竜「僕の夢は・・・・・紅桜のような人になるコト!!!」

紅桜「俺の跡継ぎってコトか!?」

竜「ポケモンマスターに僕はなるよ!!!」


紅桜と竜はそこで誓い合った。

「ポケモンマスター」という夢を。

そして、紅桜が旅立つ日の出来事だった。


竜の母「近頃は不気味だから気を付けてね、紅桜さん。」

竜「バィバィ、紅桜。」

紅桜「お世話になりました!」


こうして、竜たちに背を向けて手を振る。

竜も手を振った直後だった。

銃弾が紅桜の腹部を直撃した。


紅桜「グハッハッッ!!!!!」

竜の母「紅桜さん!!!!!!」

竜「紅桜ァァ!!!!」


銃を撃った者は不明。

そのまま逃げていったという。

竜はそれを恨む事しか出来ず、悔しがっていた。


竜「（将来、紅桜を殺しかけた奴を・・・・・・）」


これが17年前に起こった出来事である。

それ以来、竜の家族以外は「紅桜　新一」は死んだという報告が告げられていた。


第95話へ続く