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〜第118話　終幕を向かえるポケモンバトル!!!【中篇】〜

十二年前にトウイン地方で亡くなったと思われた、沓名竜の兄：沓名雷牙がユナイド地方のチャンピオンである事が今、判明した。


雷牙「最後の兄弟バトルになるかもしれねぇ。だから、一番の相棒で来い!!!俺も相棒で挑むからよォ!!!!!」

竜「最後の兄弟バトルになる!?訳が分からねぇよ、兄ちゃん!!!」

雷牙「このバトルで負けたら、俺は宇宙に行かなきゃ行けねぇ。」

竜「んなの嘘だァ!!!・・・・・・兄ちゃん、このバトルで負けたら、実家に帰るって言ったろ!!!!」


弟の激怒に兄の雷牙は言葉も出なくなった。

23年前、『お花見に行った時に兄からの〝離れはしない、いつだってこの世界で繋がってる〟という言葉は嘘だったのか』という言葉は竜の頭の中で暴れまわる。


雷牙「・・・・・・もう、始めようぜ。出て来い、ジャローダ!!!!」

竜「ジャローダ!?・・・・・・俺と父さんと兄ちゃんの共通点が今分かったよ。」

雷牙「親父が兄弟（おれら）をどこにいても一緒という意味を籠めて、イッシュ地方に態々、この三体を捕まえに行ってくれたんだ。」

竜「そうなのか・・・・・・。俺はエンブオー、兄ちゃんはジャローダ、父さんはダイケンキだったのか。」


この家族の絆を深める為に、竜や雷牙の父、元・翼王刃軍のボスがイッシュ地方まで捕まえに行った、最初の3匹である。


竜「エンブオーだって、まだまだ元気だ。・・・・・・・出て来い、俺の相棒（エンブオー）。」


竜の脳を〝夢〟か〝兄〟かとさ迷っていた。

それは丸で一つを失うかのように————


【後篇】へ続く