ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

【エピローグ】

—————11ヵ月後—————

ヒユウシティの病院で一つの命が生まれた。

『ウェェッッ—————ン!!!!!!』

病室の扉が開くと、近くの椅子に座っていた男が立ち上がった。


竜「恋歌と赤ん坊は大丈夫なんですか、先生!?」

先生「無事に出産することができました。退院するには五日後辺りとなりますが、宜しいでしょうか!?」

竜「全然構いません!!・・・・・・それよりも赤ん坊に会わせてもらいたいのですが。」


竜の言葉に病院の先生は頷き、病室の中へ入れてくれた。

恋歌に優しく抱かれ、赤ん坊はぐっすりと眠っていた。


恋歌「無事に出産できたよ、この子。」

竜「そりゃあ、めでたい事だぜェ!!!!」

恋歌「この子は男の子だから、名前は〝沓名　亮太〟。・・・・・貴方に似て、きっとポケモンマスターを目指すはず。」


—————五日後　退院の日

病院の中から赤ん坊を抱えた恋歌と荷物を持つ竜が出てきた。

外ではタクシーが用意されており、新築の家に向かっていた。


運転手「幸せですね、お二人とも。・・・・・それと竜さんには後ほどお伝えしたい事がありますので。」

竜「伝えたい事!?」

運転手「・・・・・・恋歌さんの前でお伝えしても宜しいでしょうか!?」

竜「別に構わねぇけど・・・・・。」

運転手「昨日、竜さんの兄〝雷牙様〟が宇宙で旅立たれました。勿論、お手紙も受け取っておりますので、お渡しします。」


竜は運転手から白い封筒に入った手紙を受け取った。

しかし、竜は開ける動きも取らず鞄へしまった。


竜「兄ちゃんが帰ってきたときに読む事に決めたんだ・・・・。」

恋歌「・・・・・・・将来、この子にも手紙を残しておこうかしら?」

竜「いや、手紙もビデオテープも・・・・・・。俺がポケモンマスターになった瞬間も。」


　　　　　　　　　　　　　　　END