二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】夢ハ儚ク美シク ( No.10 )
日時: 2011/04/23 17:10
名前: 遠音 ◆G0SEJcYY6Y (ID: 2cRnojto)

前回>>4

瞳子監督にそう言われた吹雪君は少し考えて
「分かりました」
と、答えを口にした。
かくして、豪炎寺君が去って決定力が不足していた私達雷門イレブンは大きな戦力になるであろう
氷のストライカー』吹雪士郎を迎え入れたのだった。

      *******************

そんな1日も終わり、皆もキャラバンに戻って寝る支度を始めていた。
でも、キャラバンの中に風丸君の姿が見えない。
心配になったから探してみるとキャラバンの上にいた。
「風丸君」
小さく声を掛けると、笑顔を向けて彼はこっちを振り向いた。
「ああ、偲祈か。どうしたんだ?」
私は風丸君の隣に座って言う。
「どうしたんだ?ってそれはこっちの台詞だよ。……なにかあったの?」
私がそう言うと風丸君は吃驚したような表情を浮かべた。
きっと誰にも気づかれてないと思ってたんだろう。
「…今日さ、白恋と試合した時に吹雪に越されたんだ。スピードで。
誰にも負けないと思ってたんだけど…やっぱり世界は広いもんだなぁ。
そんなの、すぐに覆されちまう」
そう話す風丸君の横顔はひどく苦しそうに見えた。
「風ま…」
「神のアクアがあれば」
私が言うのを遮る様にして聞こえた言葉
「あれがあればエイリアにだって負けないのかもしれないな」
ポツリ、と呟かれた。
「あんなのに頼っちゃダメだよ!!それは私たちが一番よく知ってるはずじゃない!!!」
すると風丸君は
「…悪い、気の迷いだ。今のは忘れてくれ」
寂しそうに笑いながらそう言った。