二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】 イ ナ 鬼 (君と脱出したいRPG) ( No.22 )
日時: 2011/05/21 17:57
名前: ユキナ ◆jSzUFJdXHo (ID: mW7zBAGR)

〜One‐6〜

=風介目線=





や、やばいぞ。


何がって?


うん、えーとだな・・・。




体力的にもそろそろ限界・・ってところだ。


目の前にいるアレは顔色一つ変えない。


なに?まだ全然平気なのか?

私の攻撃は全然効いてないとか?

HPそんなにあるのか!?






これ本物のRPGゲームみたい。

というか、本当ゲームならよかったのにな・・・。





あー・・ダメだっ!

思考がどんどんネガティブになってきてる・・・・。





あ、自分のターン。


【戦う▼  逃げる】


ピッ。




なんとか決まってほしいんだけどな。






【攻撃▼
 スキル
 防御
 アイテム 】



ピッ。





風「いけっ・・・!!!」





ガキィン————。




今までより、少し深い音がした。


目の前の空間がねじれ、くねくねと渦を巻いている。


そこに取り込まれるようにして、アレが消えた。




・・・。


・・・。


・・・。









風「・・・・・・・・・・・・決まっ、た?」



え、本当に?



一気に体の力が抜ける。



風「windowboxが消えてる・・・・」




つまり、




勝った!?




あ、っと。


風「そうだ、鍵・・・」


早く探さなくては、と。


体勢を立て直し、


本棚と本棚の間から順々に見ていく。








ヒュゥ・・・・・・・・・・・・・・。



突然吹いた生暖かい風に、ビクリと体が反応する。






まさか?



いや、さっき倒したからさすがにもう・・。



いない、いない。

いるわけがない。


そう、自分に言い聞かせた。





気づけば一番最後の列の本棚のところまで来ていた。


そして一番向こうに、キラリと光るモノ——鍵があるのを確認した。




風「あった!!」


急ぎ足で歩いていく。





ヒュゥ・・・・・・・・・・・・・・・・







ガタンッ。




突然、本棚の本が落ちた。


数冊ほど。



落ちた本が置いてあった本棚のほうに目をやると、




風「うわぁぁっ!?」



本棚と本棚の間から、アレが顔をのぞかせていた。




え、え、えええ!?

な、なんでっ!?


一体だけじゃないのか!?






アレは本棚をゆする。


あー・・・アレが考えていることは分かったぞ。

わかりたくもないけど。



というか考えることは一つだろ、


私を狙っている・・・。









急いで鍵を取り、図書室のドアへと走る。





幸い、アレは少し頭が悪いらしく、なんかすぐには追ってこなかった。






【図書室の鍵を使いますか?
 はい
 いいえ 】


はい!!

はいだはい!!




【図書室の鍵を使いますか?
 はい▼
 いいえ 】



ピッ。





バンっとドアを開け、図書室から出て、すぐドアを閉める。











風「・・・なんだったんだアレ・・・。」


頭が混乱している。




と、とにかく(晴矢以外の)皆と早く合流したい。