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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 歪みの国のアリス 〜第二のアリス〜 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/28 17:18
- 名前: うにょーん (ID: npqOTMbR)
第一章「悪夢の始まり」
一
「お母さん、遊びに行ってくるー」
「はぁい」
家を出た私 川辺 奈々は、愛美の家に向かっていた。
少し眠いが…しょうがない。
5分ほど経った頃、パトカーやら救急車が見えた。
何かあったのだろうか。
気になってしまい、私は人だかりが出来ている所に行った。
「やあねぇ…殺されたんでしょう?可哀想に…」
「まだ高校生なのにねぇ」
「でも…可笑しいわよね」
「そうよね…コスプレ…だっけ?」
「そうそう、この服…不思議の国のアリスの服に似てるわよねぇ」
「どうしてかしらねぇ…」
近所のおばさん達が話しているのが聞こえた。
確かに可笑しい。
こんな服を着て、殺されるなんて…。
犯人って障害者とか…?
その時、ふと気配を感じた。
「…誰…」
後ろを振り返ってみた。
だが…誰もいない…。
安心して前を向くと…。
「僕らのアリス、ここで何をしてるんだい?」
「ひぁっ」
私は驚きのあまり、座りこんでしまった。
それに可笑しい。
灰色のフードを深く被っており
口元は大きく広がり、にたぁと笑っている。
気持ち悪い…。
「あ…のぅ…私、アリスっていう名前じゃないです…」
「君はアリスだよ」
「違うんです。私は川辺 奈々っていうんです!」
「アリスだよ」
話を聞いてないのかな…。
さっきから「アリスだよ」しか言わない。
「とにかく、私はアリスじゃないです。じゃ…」
「…」
やっと遊びに行ける…。
そう思った。
だけど現実は違った。
「さあアリス、シロウサギを追いかけよう」
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