二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.28 )
日時: 2011/06/28 17:23
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

『—セフィロスのように強くなりたい、強くなれば、みんな俺の事を…』

気が付くと何処か優しい緑の光を放っている所にいて、そこにはチョコボとティファもいた。
そして、チョコボの言葉からは強い意志と哀しみを同時に感じる。

『—強くなりさえすれば……ティファだって、俺の事認めてくれると…』

『…そうだったの…クラウド』

彼は誰かに…いや、一番ティファに認めて欲しかっただけだった。
だが彼女は、そのきっかけを覚えてなかったようで自分を責める。

『—ゴメンね、クラウド…あの時の事私がちゃんと覚えていればもっと早くに…』

『ティファのせいじゃないよ、俺のせいだ』

お互いが真実を知り謝り続けると、何処かチョコボは優しく嬉しそうに微笑み

『それじゃ…さようならだ、ティファ、また会うために、ね…』

『ッ!!!』

そう言うとチョコボは元に戻り、ティファは驚く。
だが、そんな事はどうでもよかった…本当のクラウドに戻るのだから
場面はまた変わり、今度は部屋のような場所に沢山の人がいて

『—でも、もう幻想はいらない……俺は俺の現実を生きる』

『ひねくれ者のクラウド君ね!!』

もう一度、本当の決意をするとティファがそう言い全員が爆笑した。
その時の、彼の顔は本当に嬉しそうだった…

「これは…?」

「クラウドの…本当に大切な『記憶』とその『時間』だ…」

その光景を見ながら思わずリズが呟くと、同じく呆然としていたムーンが答える。
あの闇に封じ込められていた物は、その人の大切な物だったんだ…
それが解放された事により、本当の自分を取り戻す。

「うっ…」

「っう…?」

「レオン!!チョコボ!!」

記憶を見終わると、闇が完全に消え闇に捕らわれていた二人が目覚める。
よくよく見てみると、何が起きたか解らないシドが固まっている。

「戻って来れたのね…うわっ!!?」

「リズ———ッ!!!」

この二人を闇のエネルギーから救えたかとリズがほっとしていると、ユフィのタックルを喰らい倒れる。
先にタックルを喰らったのか、レオンとチョコボは伸びている←(何時の間に!!?)

「いきなり闇がここら一帯を覆ったと思ったらリズたちは消えちゃうし!!心配したぞぉ!!」

「わ、悪い…てか、首絞まるぅ…(汗」

闇に覆われた時、どうやら自分たちは消えていたらしい。
闇の元凶であるアンヴァースを倒した事により、元の場所に戻って来れたと言う訳か…

「収穫はあったようだな…色々と」

「そうだね、取り合えず街に戻りましょ」

まだ闇のエネルギーが何処かにあるかもしれないが、まずは自分たちの疲れを取らなければならないだろう。
ロクサスが冷静に状況を判断すると、リズも頷きまずは街へと戻る事にした。