二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【真実ト嘘】 イナズマイレブン返信100突破!! ( No.116 )
- 日時: 2011/06/08 18:08
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 謝ります。この二人が対立してたら面白いと思ったんだ(土下座
⑤第二話
「円堂、もう少し遅かったら。貴方の頭は首とおさらばしてたね」
「隊長、しっかりしてよ」
「……反省」
女子二人の痛々しい目線に、円堂は降参した。豪炎寺は横で苦笑い。
「で、深緑? 遅くなった理由は何でかな?」
「ぎりぎりで人を助けたのに、そういう態度は無いんじゃない?」
今度は二人が向き合った。
勇敢にも、少々怒り気味の未来に立ち向かうのは【草崎深緑】。ちなみに年下。
一度、この二人が一緒に任務を実行した後、なかなかツリが合わない様子。
未来と深緑の仲は、隊員の誰もが黙認している。
(始まっちゃった)
(……お前のせいだからな)
円堂と豪炎寺は遠くから成り行きを見守るばかり。
「五階級のくせにグチグチ言わないで欲しいな」
「年下なんだからギャーギャー喚かないでくれるか?」
この二人の力。”超笑顔なのに怖い”
このままでは、二人が戦闘中という事を忘れてしまいそうなので、ためらいがちに円堂が口を開いた。
「……あー……えーと、二人とも? 口喧嘩はこの戦いが終わってからして欲しいんだけど」
「「分かってる、口出すな」」
「ご免なさい」
瞬殺で敗れた隊長。またしても苦笑いする隊員。
未来が、怪しい笑みを浮かべて言った。
「ねえ、深緑。今は一時休戦しないか? 後でちゃんと戦おうよ。『ちゃんとした審判』がいるんだし」
『ちゃんとした審判』が誰か分かったようで、深緑も怪しく笑って答えた。
「……いいよ」
ここで、ガラリと深緑の口調が一変した。
「さっさとやっちまおうぜ? 体が鈍くてたまらないんだ」
(へえ……)
深緑の眼はオッドアイに変化し、顔つきも勇ましくなった様に見える。
未来は、深緑を一瞥し、まだ暴れまわっている翼竜を見上げた。
”ある筈の無い場所”から出た腕は、いつの間にか消え去っている。
「…………」
「どうした? 未来、行かないのか?」
「……いや、何でも無いよ」
翼竜から目を離し、円堂のところへ向かった。
「”奴”は翼が弱点だぜ? 円堂」
「翼かあ……」
さっきまで未来が見つめていた所を円堂も見た。
相変わらず炎を吹いている翼竜。動きはもう止められないだろう。
「……よし!」
「何か作戦でもあったのか?」
「とりあえず行こう! そうすれば何とかなる!」
「「「…………」」」
さっすがあ、適当人の隊長。
と、言うわけで本当にとりあえず行く事になった。
「……いいのか?」
「仕方ない、これが私達の隊長だから」
「行くぞーー!!」