二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【真実ト嘘】 イナズマイレブン ( No.12 )
- 日時: 2011/07/16 13:34
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
第三話
「あー。ありがとな!」
「いえ、では失礼します!」
「何か、おかしくないか?」
「何が?」
「いや……なんとなく」
円堂たちは今、とてつもなく長い廊下を歩いている。
訓練場から王座のある部屋は遠いので、仕方ないが。
豪炎寺が疑問を出した。
「普通、大臣じゃなくて王から呼び出さないか?」
「……そうだっけ」
「まあ、おかしいと言えばおかしい……か?」
「いや振られても困る」
そんなこんなで部屋にたどり着いた。
「失礼しm「こちらですよ」
円堂が扉をノックする直前、後ろから声がした。
全員、振り返る。
「こちらだと言ったのです。聞こえなかったですか?」
「(うっぜえぇぇぇぇ…)」
そう思ったのが誰かは秘密にする。
後ろにいたのは、大臣。
年齢不詳だが、絶対に40いってそうな顔に、三頭身の体。
見た目では不審者とでも見えるだろう。
まあ、皆さん分かるように、こういうタイプは嫌われ者だが……
と言うか、嫌われている。あまり人気がよろしくないようで。
基本誰とでも気が合う円堂も、大臣だけは無理らしい。
「……あの、何か」
「だから、貴方達でしょう? 呼び出しされてここに来たのは」
「ええ。なので王の元に行こうと」
「王は今いませんよ。別の場所にお出かけです」
「じゃあどうやって仕事を?」
「私が指令をします。ちなみに、極秘で行って下さい」
「大臣が?!」
第一階級の者を動かす権利は、王にしかない。
しかし、緊急事態や、王が国にいない時には大臣も出来る。
隊員たちにとって、大臣からの指令は最悪なものとして捉えられる。
それだけ評判が悪いのだ、仕方が無いだろう。
「立ち話もなんですし、場所を移動しましょうか」
そう言って大臣が指差したのは王の部屋のすぐ隣。緊急会議室だった。
この部屋は、何か事件があった時王と国の主要人物がすぐに話をする為にある部屋。
ちゃんと隊の中の何人かも入れますよ。
正直言って円堂たちに、この部屋はあまり良い思い出が無い。
まあ、後々分かるだろう。
「まあ……いいか」
隊の精鋭達と異色の大臣は、緊急会議室へと向かった。