二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  【真実ト嘘】   イナズマイレブン ( No.17 )
日時: 2011/07/16 14:02
名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
参照: 元・あかっちです!

③第三話










「……物凄く気分悪いんだけど」
「皆同じだ。ったく、あの大臣は……」


 円堂と豪炎寺は、大臣がいなくなった瞬間、思いっきり愚痴をこぼした。


「…………」


 鬼道は口に出さないが、怒っている事に間違いないだろう。
壁に突き出された拳が、それを物語っている。


「……なあ」
「何だ? 風丸」


 一人、大人しく椅子に座っていた風丸が口を開いた。


「……戒里が見つかったって、本当かな」


 その声は、震えていた。
円堂は再びうつむく。


「分からない。でも、否定する事も出来ない」
「鬼道……」
「……大臣が言っていた通り、黄色の髪というのは珍しい。俺は、戒里しか見たことがないんだ」
「黄色の髪を、か?」


「ああ。俺があまり他の国に行かない、というのもあるだろうが」


でも、と風丸が反論する。


「戒里一人だけって訳じゃないんだろ?違う人っていう可能性も「風丸」
「例えば、その見つかった人が、戒里じゃないとする。だから、何が変わる?…罪人っていう事に変わりはない」
「そうだ。…結局、戒里はもう”敵”ってことになる」
「っ……」
「俺たち、今は出発する事だけを考えればいいのかな……」



















「入って、いいかな?」



 ノックの音と共に、ドアから声が聞こえた。