二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【真実ト嘘】 稲妻長編小説 第二回オリキャラ募集中!! ( No.250 )
- 日時: 2011/07/18 12:51
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 二人の性格が違う気がしてなりません。※ここ短め※
③第二話<黒>
「ライディ様っ! ……あら梓。いたの?」
「ってぇ……『いたの?』じゃねえよっ! 謝れ!」
「ゴメンなさいね、梓君」
「ふざけんな男顔ォ!!」
「黙って、女顔! ライディ様!」
ギャーギャー喚く梓を横目に、憐はライディの方を向いた。
「どうしたの? 憐がそんなに慌てるのなら、何かあったらしいね」
「外に……怪しい者が……!」
「……怪しい?」
さっきと同じように素早い動きで、店の中から外を見たライディ。
何かがあったのか、目を見開いた。
「あれは……! あの紋章は……!」
ライディは、店の外に出ようとした……が、何故か急に立ち止まった。
「梓?! 何をするの、その手を退けて!」
ライディの胸の前には、一本の腕が。
梓が、ライディを制したのだ。
顔面強打からのダメージから復活した梓は、同じように外を、空を睨み一言。
「……アル、アレン。ライディ様を連れて城に。オレ達が“奴ら”を倒す」
「……? 梓兄?」
アルが不思議そうな声を出した。
店の窓から外を見ていたアレンは、状況を把握したのか、ライディの左手を握った。
「アル、早く!」
「ええ?! わ……分かったよ」
アルも右手を握った。
「え……二人とも? 梓、これは——」
「私達が排除する。ライディ様はお城にお戻り下さい」
今まで黙っていた憐が口を開いた。
「憐?!」
「「“時空転換魔法-トニファリー-”!!」」
答えを聞かず、双子は王を連れて消えた。
梓と憐は頷きあうと、それぞれ武器を出した。
「あ、円堂……だっけ? ちょっとオレ達の国緊急事態だ。待っててくれないか?」
「緊急事態?」
「……私達が“奴ら”を排除するまで、この店にいて」
二人は、店の外へと走り出した。
状況が分からず、戸惑っていたダルヌ国隊員だったが、深緑の声で我に返った。
「あ……! あの二人が、黒いフード被った三人と戦ってる!!」