二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  【真実ト嘘】   イナズマイレブン ( No.26 )
日時: 2011/07/16 14:10
名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
参照: オリキャラ募集しようか迷ってます。

③第五話












「しなくて……いい?」
「そうそう」
「なぜ」
「それはね…k「ちょっと待ったぁ!!」…何かな、円堂君?」


 鬼道と未鈴の話を円堂が強制終了させた。
言葉を被せられた未鈴の背後が黒くなっているのには触れないでおこう。


「俺たち、鬼道と氷梨亜さんの関係が不明です!」
「確かに。鬼道が『姉さん』呼びしてるんだから仲は良いんだろうけど……」
「話に入る前にそこら辺が分かっていないと俺達は貴方の事を信用出来ません」


 未鈴はオーラを消したと思うと、目を丸くした。
鬼道はばつが悪そうな顔をしている。


「……鬼道君。あたしの事皆に言ってないの?」
「まさか会うとは思ってなかった、ので…」
「もう! 『その内一緒に仕事するから、あたしの事話しておいてね』って言ったじゃない!」
「……はい」
「(鬼道が負けてる)」













「じゃあ、気を取り直して……あ、円堂君。あたしの事は名前呼びで良いわ」
「……はぁ」


 円堂はため息ついた訳では無いですよ。
未鈴は手にしていたカップを置き、姿勢を正した。


「氷梨亜未鈴。レジスト親衛隊隊長兼新米隊員育成部門校長です」
「「「…………」」」


 風丸と豪炎寺は目の前にいる人物がかなり偉い立場に驚き。
円堂はその所属が長すぎで理解できず。
三人はそれぞれ声が出なかった。
 これを読んでいる読者の皆様もどこで切ったらいいか迷うだろうか。順を追って説明しよう。
 まず一つ目。

『レジスト親衛隊隊長』

これは…説明しなくても分かるだろう。

 二つ目。

『新米隊員育成部門校長』

ダルヌでは、毎年何人かが隊に入隊している。
いきなり戦闘に出すのも危険過ぎるのでちゃんと育成する所がある。
それが、『新米隊員育成部門』だ。隊員の学校と考えれば良いだろう。
学校といった所で普通とは違うのだが。
戦闘訓練をし、一度でも落ちたりすれば即追放。
国の為に命を賭けるのだ、生半可な気持ちではすぐに倒される。
厳しい世界。勝ち負けで自分の一生が決まってしまう。
その部門にもいろいろあるのだが、その中の育成部門をまとめるのが『校長』の未鈴なのだ。










「……と。分かったかな?」
「大丈夫か、円堂」
「多分……いや、ダメかも」


 こちらも説明が終了したようだ。円堂の頭は理解出来たか心配な所。
説明し終えた未鈴は、一息つくとまたカップを手にした。


「(…結構凄い人だったんだな)」
「(予想が出来ない性格だから)」




「じゃあ、その未鈴さんは、鬼道とどういう関係なんですか?」
「うーん……なんて言うのかしらね、幼馴染? 歳は離れてるけど」
「そんな感じだと思いますよ。俺が入隊する前、家が近くだったからよく遊んでもらってたんだ」
「へぇ……あ、そうか。鬼道と戒里も幼馴染だから、未鈴さんも戒里の事を知ってるって事か」
「そういう事」


 豪炎寺は納得したような顔になった。
鬼道はその様子を見て、横に座っている未鈴に話しかけた。


「姉さん。そろそろ本題に……」
「そうね。話を戻しましょうか」


 再び、今度は空になったカップを置いた。
未鈴は一度目をつぶり、開いた。


「あたしもあんまり信じられないんだけどね……」