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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【真実ト嘘】 稲妻長編小説 第二回オリキャラ募集中!! ( No.260 )
- 日時: 2011/07/22 14:44
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 過去偽造注意。向日葵ゴメン><;
③第四話<昔>
「大変な事?」
「どうしよう……私」
頭を抱えながらも、外に居る少女を見つめる深緑。
「深緑……あいつと面識でもあるのか?」
「面識って……おさ——」
窓ガラスが弾け飛ぶ。
その音が、深緑の声を止めた。窓の破片は、深緑に降りかかる。
「——?!」
「“昴結界”」
円形の壁が、深緑と未来を包む。
結界に突き刺さったガラスは、音を立てて床に落ちる。
「未来ッ?!」
「——落ち着きな、深緑。アンタが今すべき事は?」
深緑の眼は、ゆっくりと少女を捕らえる。
その姿を見て未来は、軽く背中を押した。
後押しされる様に、深緑は、店を飛び出した。
円堂が、割れたガラス窓を見て言う。
「今……どうしてガラスが?」
「あれだよ」
未来は、後方を見た。
クリーム色の壁の一部分が、不自然に濡れている。
「……水か」
「ああ。多分、何かの水球を使ったんだろう。“あれ”は、完全に深緑を狙ってた。
無意識かどうかは知らないけど、深緑はちゃんと避けてたよ」
外では、一人の少女が梓と憐に向かって銃を向けていた。
色は水色で、少し複雑な形をしている。
梓は、この銃が水を発射するという事をしっかり見ていた。
今、完全に素顔が見えるようになった少女は、薄ら笑いを浮かべている。
瞳は、さっきとは違う色になっている。
「じゃ、お二人さん。バイバイ」
「チッ……」
少女は、銃に魔力を込め始めた。
力を入れる度、銃は青く輝いていく。
「待てッ!!」
深緑の声が響いた。
少女は、深緑を見た。
「……やっと来た。遅いよ」
そう呟くと、空に浮いていた少女は、ゆっくりと降り、地に足をつけた。
「やっぱり……そうなんだね」
「久しぶり、しーちゃん」
「……死んだかと思ってた。
風華」
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