二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【真実ト嘘】イナズマイレブン オリキャラ募集開始! ( No.45 )
- 日時: 2011/07/16 14:24
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: オリキャラ募集…自爆覚悟でやってみよう!←
③第六話
「……あのね」
「もったいぶらないでさっさと言ったらどうだ?」
未鈴が話すことを躊躇していると、背後から突然声がした。
一同、後ろを振り返った。
「珍しいな。いつもならきっぱりと言える未鈴が迷うなんて。やはり幼馴染という関係は特別なのか」
「茜……!」
腕を組み、壁に寄り掛かっていたのは【咲乃茜】
16歳にしてこの国の王と呼ばれる存在。
だが、格上の隊員たちからは呼び捨てで呼ばれているという何とも不思議な彼女。
茜は、ため息をつき言った。
「早く言えば良い。お前だって、戒里の疑いを晴らしたいんだろう?」
「……そうね。話すわ」
未鈴は覚悟を決めたように言った。
「戒里はね……操られてる可能性があるの」
「……操られてる?!」
「どういう、意味ですか?」
「皆、”悪宝薬”というのを知っているかしら?」
「悪宝薬……確か、人の心を黒く染められるとか」
「そう。名前の通りなんだけどね。風丸君が言ったとおり、人を悪に引き込める恐ろしい薬よ」
そう言った未鈴は、手のひらを出し、何か小さく呟いた。
すると、出された手から、瓶のような物が浮かび上がった。
「”画像立体術”よ。ここに映っているのが悪宝薬……とされているわ」
「これが……。初めて見た」
円堂は覗き込むようにして”それ”を見つめている。
未鈴は全員が見終わったか確かめると、手を握った。
画像は消え、未鈴の手から淡い光が一瞬放たれ、消えた。
「戒里は、これに染まってしまったと見ている。私達は、ね」
「”は”? それって……」
「さっき来たでしょう? 大臣が。あっちの奴らは戒里の事を信用していない。だから、貴方達に拘束なんて物騒な事を言ったのよ」
「……そっか」
「じゃあ、何で戒里は悪宝薬に捕まったんですか?」
「それは……」
「私が話そう」
茜は、組んでいた腕を解き、ゆっくりとテーブルの前に来た。
「4年前…大臣は戒里に極秘任務を与えた」
「極秘任務?!」
「あの頃から、戒里は優秀な戦士だった。……その時に捕まったのだろう」
「大臣って……全部あいつが仕組んでたのか?」
「自分がやったくせに拘束なんて…なんて非道な奴なんだ」
「”だけ”、とも限らないと思う」