二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【真実ト嘘】イナズマイレブン 参照300突破! ( No.88 )
- 日時: 2011/07/16 15:05
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 技の用途等は此方で決めさせて頂きます。
④第六話
「……あっちで凄い音がした様な……?」
「姉さん達の方だ、心配しなくて平気だろう」
「問題あるって考えようよ」
鬼道、風丸、かがりのチーム。
街からは少し外れ、裏通りとでも言ったところに居る。
こちらは魔物がいないのか、とても静かだ。陽が沈んできた為、薄暗い。
「あたし、気になる事聞いたんだよね」
「何をだ? かがり」
ツインテールの髪を弄りながらかがりが言った。
「……今日、城から出てくるときにさー……大臣が明らかにこの国とは違う奴と話してたんだよね」
「明らか……だと?」
「真っ黒なフード被って、周りの空気が凍りそうな位冷たかった」
「怪しすぎるだろそいつ」
「あたしも気になったから、話聞いてみたんだよね」
「……盗み聞きか?」
「”偵察という名の盗み聞き”だから」
「「…………」」
かがりの大胆すぎる行動に、二人は声が出ない。
「んで……隠れて聞いてたんだけど、よく分からなかったんだよ」
「「分からなかったのか」」
「……でも!一部分だけ聞こえたんだ。それが怪しすぎて、さ」
「何が聞こえた」
「『王……計画……隊員達を……邪魔……国……滅ぼす……』とかなんとか」
「……それって……ッ!」
ある細い通りから、何かが飛んできた。その”何か”は風丸の肩に当たった。
”何か”は壁に当たり、鬼道の足元まで転がった。
「風丸ッ?!」
「これは……一体……」
鬼道はそれを拾い、残り少ない陽の光に当てて見た。
形状は見慣れないものだ。四つの角があり、とても薄い。
刃が変形したようで、手のひらに乗るくらい小さい。
一角に、赤い液体が付着している。
何かに気づいたか、風丸の方を振り返った。
「血?!」
「痛ってぇ……」
風丸は当たった肩を手で押さえていた。指の間から、少しだけ血が流れている。
かがりは止血しようと、どこからか薄い布を取り出した。
「何が起こった?」
「困るんだよねぇ……その話聞かれちゃうと……」