二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【真実ト嘘】イナズマイレブン 参照400突破! ( No.94 )
- 日時: 2011/07/16 15:10
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 七話書いてたら文が消えたorzやる気も消えたorz
④第七話
「……面倒臭くなってきたわ」
「ちょっと、未鈴。それ言ったらお終いだから」
「でも……確かにきつくなってきました……か?」
未鈴は、この位の数ならすぐに敵を倒せると予想していた。他の二人もそう思っていたに違いない。
しかし、事は未鈴が考えたとおりに進まなかった。
倒しても倒しても、魔物の数が減らないのだ。
倒した魔物が復活しているのか……新たに違う魔物が来ているのか……
それは誰も分からない。
未鈴は思う。
——減ってない。増えてるんじゃないか——
そうして、いつの間にか三人は囲まれていたのである。
魔物は、少しずつ間合いを縮めている。このままでは三人とも危ない状態になってしまう。
いくら囲まれていようと、未鈴、過去、つららは優秀な戦士。
この状態でも、負ける気など少しも無い。
だが、この後に大切な”任務”があるのだ。あまり怪我などはしたくない。
それに、簡単に出来るものじゃない。そう直感で感じていた。
『あたしは、戒里を助けるんだ』
「……仕方ないわ。一度構えを解きましょう」
「あの男の子はどうするの? 見捨てるの?」
「そんな! 私は反対ですよ?!」
「今は皆の安全を取るべき…なのよ」
「何言ってるんですか未鈴さん!」
「…………」
未鈴は、戒里の事を優先して考えている。
つららは必死に抗議する。
過去は厳しい目で未鈴を見る。
その間にも魔物は近づいてくる。
「……未鈴!!」
過去が珍しく大声を上げた。
「未鈴、貴方は何を言っているの? 今は目の前の事に専念するのが大切なんでしょう?
貴方が戒里の事を大切に思ってるのは分かるわ! でも、だからって一つの命を犠牲にするなんて可笑しいわよ!」
「……そうです!私は、そんな未鈴さんに着いて来た訳じゃないんです! 未鈴さんは私にあの子を助けろ、と言いました!
それは、あの子を助ける為に言ったんでしょう? 違うなら、そんな事言う筈無いですもん!」
「……でも」
「貴方は諦める事が嫌いなはずよ。一体どうしたの? それに……」
過去は元の穏やかな口調になって言った。
「まだ、負けると決まった訳ではないわよ」
その瞬間、あと少しまで迫っていた魔物に、炎が襲い掛かった。
そこにいたのは……
「隊長! 大丈夫かっ?!」