二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: とある科学の一方通行 ( No.18 )
- 日時: 2011/05/08 21:07
- 名前: 紗羅 (ID: FzVK5xRK)
今日はハードな日でした。
疲れたけど、続きは書きます!頑張るぞ!
第四話 『絶対能力進化実験』〜妹達の存在意義〜
一方通行視点
「ほ、本当に絶対能力(レベル6)にならなくていいのか!?一方通行!」
「しつけェ奴だな。だから俺は、人殺しまでして絶対能力になりたくない」
第七学区の学生寮。
近所迷惑な男のかな切り声が響く。
蜜月 純白王。わざわざ一方通行の部屋に押し掛けてまで、レベル6になることを勧めてくる。
「もう準備は整っている!『量産型能力者計画』によって生み出された『妹達』は強能力(レベル3)程度のものだが問題ない!ただ君は、戦い、壊せばいいんだ!簡単なことだろう!」
「オマエが何をほざこうと俺はそんなこと、やらねェ」
「…そうか……」
わかったなら、さっさと消えろ、そう一方通行が言う前に。
肩まである茶色い髪の少女が、まるで図ったように蜜月の背後から姿を現した。
「…!超電磁砲…?」
「いいえ、ミサカはお姉様のDNAマップを利用して作られた体細胞クローン、『妹達』ですよ、とミサカは懇切丁寧に説明しました」
自らを体細胞クローンだと名乗った少女は、全く感情のない目で一方通行を見据える。
「ミサカの存在意義を奪わないでください、とミサカは懇願します」
「存在意義…?」
「ミサカの存在意義はあなたに殺されること、です。あなたに殺されるためだけに生まれてきた…あなたがこの『実験』に参加しないのならミサカの存在意義は失われ、破棄されるでしょう、とミサカは推測します」
「………!!」
「だから、ミサカを殺してください。ただ破棄されるよりも、何かの役に立って死んでいくほうがミサカとしても嬉しいです、とミサカは心中を吐露します」
あっさりと、殺してくださいと言う少女に一方通行は激しい怒りを覚えた。
なぜ、こんな感情を抱くのは一方通行としてもわからない。
思わず目の前の少女の胸倉を掴み上げそうになったが、なんとかこらえる。数分の沈黙。
「……少し、考えさせてくれ」
やっとのことで絞り出した声は、かすれて聞こえたかどうか怪しかったが、一方通行は構わず部屋のドアを閉めた。