二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 未来を知る少女【世界編】 ( No.22 )
日時: 2011/05/14 22:23
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)

第3話 「突然の出会い」


円堂はその少年にぶつかり、少年はボールをトラックの荷台に落としてしまった。
その車を追いかける少年の動きは華麗で、そして素早いものだった。

少年は車に追いついたが、急に止まった車からボールと大きなタイヤが転がり落ちてしまった。

ボールは円堂が簡単に止めたが、すぐ後に大きなタイヤが円堂に向かってくる。勢いよく転がるタイヤを見て、円堂は受け止めたボールを宙に放り投げ、必殺技を繰り出した。


「ゴットハンド!!!!」


円堂はそう叫び、現れた大きな手をタイヤに思い切り当て、タイヤを止めて見せた。


駆け寄ってきた少年に円堂はボールを渡した。

「ボール、ごめんな。」

そう言う円堂。でも少年は気にしていない様子だ。

「いや、気にしないで。それよりも君、凄いね。」

そう言う少年。その目は少し輝いていた。感動したような目を円堂に向け、少年はボールを受け取った。

「おまえ、イタリア代表だろ?練習見たぜ!凄かった!」

円堂も目を輝かせながら少年を見ていた。






円堂はトラックの運転手の赤いキャップにサングラスをかけたおじさんからタイヤを貰い、そしてそれを宿舎の近くの浜辺にあるヤシの木につけて貰った。


その時、そのおじさんは不思議なことを言った。

「爺さんのサッカーではなく、おまえのサッカーは何処にある。」

円堂はその言葉を聞いて驚いた表情を見せた。何を言っているんだ。そう言っているような顔をしている円堂を少し見てから、おじさんはトラックに乗り、何処かに行ってしまった。


そんな時。

「円堂君?」

驚いたような声が後ろから聞こえ、円堂は振り返った。





そこにいたのは









                 


                  氷歌と玲名だった。