二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 未来を知る少女【世界編】 ( No.38 )
日時: 2011/05/15 21:07
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)

第6話 「女子特別選抜」


「ありがとうございます。」

少し微笑みながらそう言う氷歌。
そんな氷歌の笑顔を見て鬼道は顔を少し顰めた。作り笑い。そう思ったからだ。

「皆いるか。」

監督はそう辺りを見回しながら聞いた。一人一人の顔を確認してから氷歌と玲名の顔を見て頷いた監督。
氷歌と玲名はそれを見て頷き、監督の隣まで歩き、皆の方を向いた。

「おまえたちに新しい仲間を紹介する。」

監督のその言葉を聞いて皆がざわついた。驚いていないのは監督と氷歌と玲名だけだ。



「おまえたち、女子特別選抜と言うものをしっているか。」

監督はそう円堂たちに聞いた。
円堂たちはその女子特別選抜と言うものがなんなのか分かっていないらしく、キョトンとした顔をしている。

そんな中、鬼道が口を開いた。

「代表は主に男子と言うことになっていますが、各国の事情を考慮して女子の参加を認める制度……ですよね。」

淡々と鬼道がそう言った。それを聞いて監督が頷く。

「その通りだ。その制度では各国4名までの女子の参加を認めている。日本はその制度を使い、二名の代表の追加を決定した。」

「追加……?」

吹雪はそう小さく呟いた。追加と言うことは交代とは違い、増えると言うことだ。それに驚いたのだろう。

「各国追加は二名まで、二名以上を入れる場合は交代をしなくてはならなくなる。」

鬼道は監督の言葉に付け足すようにそう言った。

「そう。そのため日本は二名を追加する。それがこの二人。選ばれた女子メンバー二十二名をさらに選考し、選び抜かれた日本最高峰の二人だ。」

監督がそう言い終わると氷歌と玲名は微笑み、皆の方を見た。
その顔は嬉しそうな、誇らしげな笑顔だった。

「と言うわけです。そしてサッカー協会から正式に任命を受け、本日から日本代表、イナズマジャパンに合流することになりました。」

そう笑いながら言う氷歌を皆が驚いた顔で見ている。そんな皆を見て、面白そうにクスッと笑う二人。

「では、改めて自己紹介を。」

そう言って一歩前に出る氷歌と玲名。

「日本代表、女子特別選抜選手の天音紫歩……と言うか月城氷歌。」

「同じく、日本代表、女子特別選抜選手のウルビダこと、本名八神玲名。」


「「よろしくお願いいたします!」」


二人は笑顔でそう言った。