二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 未来を知る少女【世界編】 ( No.50 )
日時: 2011/05/19 16:55
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)

第8話 「準備」



開会式の翌日。

イナズマジャパンのメンバーはミーティングを終え、練習をしていた。氷歌と玲名も練習に参加している。

練習中、秋が皆を呼んだ。

秋から伝えられたのはイギリス主催の親善パーティーに参加すると言う監督からの伝言だった。


それを聞いたその瞬間、氷歌の顔色が一気に悪くなった。
信じられないほどの絶望したな顔をしている氷歌を見て、玲名が心配する。

「氷歌……どうした?急に顔色が……」

氷歌の顔を覗き込みながら、心配そうな顔をする玲名。
しかし、氷歌は反応をしない。真っ青な顔で冷や汗を流している氷歌。鬼道も心配そうに氷歌を見ている。

「氷歌……?」

鬼道もそう言うが反応が無い。

「何であいつと会わなきゃいけないの……?」

膝を抱えて座り込み、地面を見つめてそう呟いた。














パーティーの準備が終わり始めた。
ドレスを着た秋、春奈、冬花が皆のところに降りてきた。それぞれ可愛らしいドレスを着ている。そんな中、氷歌が一向に降りてこない。
玲名が氷歌を呼びに行くが、「行かない!」の一点張りで、出てくる気配が無い。本当に行きたくないようだ。
でもその理由は鬼道たちには分からない。氷歌に聞いたが、話そうとしないのだ。

「氷歌……理由は知らないが監督の指示だぞ。」

玲名が淡々と言い聞かせている。すると、ドレスを着た氷歌が出てきた。
かなりいやそうな顔をしているが、監督の指示と言う玲名の言葉もあり、出てきたようだ。

氷歌は白を主体とした、いや、白は白でも少し水色が混ざっている。空色をもっと薄くしたような色のドレスをきている秋たちと比べると歩きやすそうな形のドレスだ。髪はいつもとは違い、結われていなかった。

玲名は白いドレスだ。氷歌のように青っぽくない、純白のドレス。玲名の蒼い髪がとても綺麗に見えるコーディネートだ。そんな綺麗な青髪はいつものようにおろされていた。




そんなころ、円堂はフィディオたちとサッカーをしていた。世界レベルを実感する円堂の顔はきらきらと輝いている。

そして円堂を呼びに行った秋も、そのプレーに見入っていた。