二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 緋弾のアリア Cランクの武偵 *オリキャラ募集* ( No.18 )
- 日時: 2011/05/24 18:58
- 名前: 淡雪 ◆1xA84L3LKk (ID: CA3ig4y.)
- 参照: テスト終わったぁーー!(色んな意味でお待たせしました!!)
〜第2話 蜜蜂と暗闇と魔技師と〜
希に教務科から依頼が来る事がある。
それは、大体はSランクなど、特別成績の良い人に送られるのだが、今回は“CVR 結野香枝”宛に送られたのだ。
依頼内容はかなり難易度が高い。
一流のセレブ、各国令嬢や大手企業の社長などが集まる社交会。
そこに、今回犯罪予告されたらしい。
そして、それをやるのだが、チームは最低3人以上で、人数不足で…
ーーだが、まずそれ以前の問題があった。
「S&Wが壊れた!?」
月華は声を上げた。
一瞬目の前がかすれたようだが、耳を塞いで耐える。
「うるさいわよ。近所迷惑よ。それに、壊れたわけじゃなくて、単に調子が悪いだけなの。」
この間の戦闘諸々で所々外装が落ち、欠けている。
レボルバー
回転式弾倉なので、最近は回転の仕方が遅く、何回か命の危険にさらされたくらいだ。
なので、これから装備科に行ってくる予定なのだ。
しげしげと見ていた月華の手からS&Wを奪い取り、部屋のドアを開けた。
月華は、黒髪のポニーテールを揺らして近づいて来た。
「あ、そうだ。私も依頼してた物があったっけぇー」
声からして、あからさまについて行きたいムードの声を出している。
香枝は、自分の太股を、指でつく。
モールス信号。
=ツイテクル?=
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月華は装備科にも友達が多い。
因みに月華は科ごとにあだ名が違い、狙撃科ではツッキー、CVRではクロネコちゃん(月=黒猫の発想から)、装備科では、はなちゃん(つきか、をつきはなと呼んだ事から。月華はマ〇オに出て来るのと同じだから嫌がっている)となどと呼ばれてる。
どこの科でもスポットライトを浴びるアイドルの月華。
その光が強ければ強い程、闇は増す。
裏方の、香枝。
「(私は万年裏方だもんね。)」
月華は、装備科の扉を開けた。
「しっつれーしっまーす」
二年や三年の先輩が居るのも臆さずに、礼儀のカケラも無い入り方をする。
見ると、数名しか居ない。
腕時計を見ると午後5:30。
そりゃあ人が居ない筈だ。
「あ、焔くん!」
壁にもたれて一丁の狙撃銃をいじっていた、赤黒い髪の男の人に近寄る。
月華は全生徒で知らない人は居ない程顔が広く、香枝はこれを“月華ネットワーク”と呼んでいる。
「ああ、結野さん。レミントンの改造は終わってるよ。」
その焔、と呼ばれた人が振り返る。
目も赤黒い。
「うわー!ありがとお!はい、報酬♪」
茶筒の封筒を差し出し、月華は空打ちなど、確かめて行く。
外形上ではあまり改造されていないが、中身は改造されているのが分かった。
香枝はその男の人に一礼する。
「はじめまして。月華の姉です。」
「僕は軋火焔です。焔でいいよ。」
名前を言われ、香枝はまた頭を下げる。
そして、月華に向かう。
モノ
「大事な銃なのよ?勝手に改造していいの?」
月華は、しゅんとしたように見せかけて、香枝の腰位置のホルスターからS&Wを抜いた。
月華奥義(香枝命名)第9、ホルスター破り。
これは本人曰わくれっきとした技らしく、ホルスターがどれだけ、何重に閉まっていても瞬時に開ける、という技。
「あのねぇ、レミントンもS&Wも、かなり改造されてた物なのよ?お姉ちゃんは考えが古い!」
びしっ、と指差され、香枝はS&Wを流れる手つきで奪い取る。
これは、強襲科で見た。
はいはい、と溜め息をつきつつ、装備科を出ようとする。
その時に、月華は手首を掴んだ。
「お姉ちゃん、教務科からの人数足りてなかったよねぇー?」
今回晩ご飯抜きにしようかと思ったくらいのムカつく声で後ろから囁く。
「そうね。それがどうしたの?」
「言って無かったけど、もう一人は決まってるんだよぉ?」
香枝は、とうとう後ろを向く。
ちょっと文句をつけようかと思ったより先に、先制された。
「三人目は、焔君なのでーす!!」
絶句。
するしかなかった。