二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 緋弾のアリア Cランクの武偵 *オリキャラ募集* ( No.47 )
- 日時: 2011/05/30 22:01
- 名前: 淡雪 ◆1xA84L3LKk (ID: CA3ig4y.)
- 参照: 待たせたな、海苔。((爆殺
すいません(汗)
トリップがかなり間違えてました(汗)
〜第5話 あの日の男と、あの日の女〜
日曜日の朝10:00。
ここは、某ファミレスのボックス席。
ウェイトレスはビクビクしながらお冷をつぎに来た。
まぁ、全員香枝の顔を見てだが。
でも今日は、月華、焔、或斗の三人同席だ。
勿論私服で。
全員、パンフレットを見ていた。
「ディアナパーティーか。」
焔が呟く。
香枝がよく連絡係になるのだが、全員の携帯にパンフの縮小版を送った。
ディアナパーティー。
ある日本の大富豪の家で執り行われる。
屋敷の面積は東京ドーム5個相当らしい。
世界各国の令嬢、資産家、同じような大富豪など、様々な人が訪れる。
そこの警備と言うと、容易なものではない。
香枝自身も、不安を感じていた。
スリップ
今まで、一人で潜入捜査した事なんか、沢山あった。
でも全ては、“武偵”が相手じゃ無かったから。
武偵が相手だと、不安がさらにつのる。
=それで、何で私が潜入係なんですか=
横から、割り込みメールが来た。
或斗からだった。
隣に居るのに、今日は筆談したり、話したりしない。
「或斗は強襲科だし、一番潜入に向いてるかと思って。」
月華が、横から「疲れた」と言うので、或斗も席を立ったのと同時に、おいとまさせてもらった。
さり気なく焔に会計を渡しつつ、店を出た。
携帯のメールやなんやらをチェックしていると、誰かに当たった。
香枝は前を向いていたので、相手の方がどちらかと言えば悪かった。
肩が触れ、香枝の腰ポケットにあった携帯が落ちた。
その携帯は、落ちた時に画面が開いてしまい、ぐしゃ、と香枝の携帯が、ディスプレイが割れ、携帯が曲がらない方に曲がりーー
完全に壊れてしまった。
「ああっ!!」
鋭い悲鳴をあげ、男は自分も落ちた携帯を拾った。
「ったくよぉ。俺の携帯に傷付いたじゃねーか。どうしてくれんだよ。アァ?」
金髪で、結構背は高く、香枝と同じくらいだった。
香枝はしゃがんでいたので、上から見下ろされる。
フン、と鼻息一つ鳴らし、男はまた歩いて行った。
==========================
月曜日
今日は少し違う。
「こんにちは。札幌武偵高から来ました、亜築リナと申します。」
CVRに、転校生がやって来た。
3年の先輩が増える、香枝的にはかなり最悪な展開だった。
「ねぇ、チーム入る所無ければ、香枝のチーム入れば?」
もう友達がいるらしい、リナ先輩。
超速攻で断る香枝を遮り、勝手に話を進める三年。
「うん。Aランクのあんたなら、きっと香枝の不足分も補えるよ。」
聞き捨てならないんですけど。その言葉。
そのリナ、と言う先輩は、こっちに振り向き、爽やかな笑顔を見せた。
よろしくね♪、とでも言うように。
本当勘弁してくださいよ、先輩。
==========================
放課後
逝った携帯は奇跡的に回復し、メールも多く届いていた。
すると、
「結野さん。」
と透き通る声がした。
ビクッ、として振り返ると、そこには、リナが。
「あ……亜築先輩。」
クエスト
「今度の警備、宜しくね。」
一緒にやるのですが。
他人事のように聞こえましたよ?
やる事になってしまったのだ、とうとう。
このリナ先輩と、一緒に。
「私、何かと不安な所もあるけど、頑張ろうね。」
こっちは不安ありまくりです。
しかも、また何か一人増えたような通知メールが来たし。
香枝は、は、はい。と返事した。
またすぐに目を逸らし、携帯を見る。
だから、多分見えなかったのだろう。
リナの口に、薄笑いが浮かんだのを。