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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 『星のカービィ』 短編集 (シャドー編うp中!) ( No.8 )
- 日時: 2011/05/12 22:27
- 名前: 彌浪 ◆BWqKsmtrLo (ID: u6knrXHP)
「星の戦士の影」後編
「う……っこの声は……。KYな、ぐはっ!痛いぃ……」
聞かれてしまった。そして蹴られた。そしてさっきの声の主は、もうお分かりだろうが、ダークメタナイトだ。
「貴様……」
憎しみに満ちた声で、だがより一層冷たく、鉄の裏から、発せられる。
「……ごめん……」
深く、だが自分が間違っているとは思っていない。これはあくまで相手の気持ちになって謝ったから。
シャドーカービィは、写し身だ。狂った鏡と自分の本物から生まれた、その影だ。闇の塊、といっても、おかしくはない。そしてその写し身は上に従い、尽くす。普通ならば、そう生きる。そう生きなければいけない。ならない、そしてそれがもう本能というばかりに、生まれ落ちた……いや、造られた時から植えつけられている。だが……奇跡にも、シャドーカービィは善の心を持っていた。器、カービィの光が、狂った鏡の闇より、強かった。はじめは皆と同じ、闇の塊、影。でも光、その影の本能は、そう、光に進め、と、いう。
「……ごめん」
二度目。これは、先程のとは意味が違う。
『今から裏切る』という、前の仲間への、謝罪だ。
「でも、僕はカービィを助けにいくよ!」
「……!」
「まぁ、ダークだって気が向いたら皆を連れて、来てね。んじゃ!ワープスター!」
「……待て、シャドー……!」
「って訳で空気読んで、皆を連れてきてね〜☆」
そのままシャドーカービィは去っていった。
「……ラディッシュルインズで……シャドーが手を出す前に、カービィを潰す……」
この声は、勿論誰にも聞こえてない。そしてダークメタナイトも飛び去っていった。
さぁ、果たしてどちらが先に辿り着くのか、はたまた、どちらが勝つのか。鏡を覘けば、分かるかもしれませんよ……?
—終—
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