二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂  空は思っていたよりも青くて。 ( No.18 )
日時: 2011/05/12 23:55
名前: ひゅるり   ◆SDhkkrnOxE (ID: OG.Eam1W)

第六訓  流れ星の出会い。



「運命」なんてものは、いとも簡単に変わるもので。


小さい石ころの位置が1㎝違っただけで、

100年先の未来が変わっていることもある。



『「運命」なんて、もろくて、儚くて、
    一瞬の輝きが世界を変える。だから綺麗だと思えるんだ。』



私にそういったのは、唯一の親友の君で。

私を受け入れくれたのは、君だけで。

でもそんな君が、居なくなったから、私は・・・・・、


  アナタノイナイセカイナンテ。


ずっと思ってて。


君がいたから。私は笑えてた。





















美紀がいたから。私は笑えてた。









灰音「美紀・・・・?」


美紀「・・・・っ」

灰音「美紀だよね!?
    私、灰音だよ!!」


美紀は私の親友で。

私の、








美紀「私は、あんたなんか知らない。」








大切な人。






灰音「え・・・・?美紀?嘘、だよね?」

美紀「私は、あんたなんか、知らない。
    私は鬼兵隊の月風美紀。
    あんたたち真選組の敵よ。」


何を言っているのか分からなくて。

私の目からは涙だけが止まることを知らないみたいに流れてて。


美紀「今日は、見逃す。次に会ったら、私はあんたを殺す。」




『ねぇ、灰音。次に会ったら、私は・・・・』







私は一人で泣いていて。















李緒里「あ、灰音いたですー」

銀時「ったく、攫われたんじゃないかと思って探し回ったんだからな。」


暫くして、李緒里と坂田さんが来てくれた。


私はやっと泣き止んだところだったから。

きっと顔もぐしゃぐしゃだっただろう。

二人とも普通に接してくれた。

「優しさ」を痛いくらい感じた。


屯所に帰ってもすぐ私は眠ってしまって。




夢の中の美紀は、あの時の美紀だった。




3年前の。




灰音『っ、美紀!!引っ越すって本当なの!?』

美紀『そうだよ、私、愛媛県からアメリカに引っ越すことになっちゃった。』

灰音『嫌だよそんなの!
    私美紀が居なくなったら一人になっちゃう・・・・・。』

美紀『だいじょーぶだって!!
    灰音ならすぐ人気者になるよ!親友の私が保証する!!』

灰音『でも・・・・』

美紀『だいじょーぶっつってんじゃん!海外は海外でもそんなに離れてないし!!
    絶対戻ってくるよ、それにね、絶対会える、
    私たち親友だもんそういう「運命」なんだよ。』

灰音『・・・っ、うん・・・・っ。』


美紀『ねぇ、灰音。次に会ったら、私は・・・・
    ずっと灰音と一緒にいる。約束。』






美紀はアメリカに行ってしまった。




でも、美紀の乗った飛行機は、事故にあって。



私は、美紀と会うことは、もう2度とできなくなった。