二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂  空は思っていたよりも青くて。 コメを下さい。切実に。 ( No.103 )
日時: 2011/05/20 21:20
名前: ひゅるり   ◆SDhkkrnOxE (ID: OG.Eam1W)
参照: テスト終わったー(oдo) 真っ白に燃え尽きました・・・・。

番外編  君へ送る、この笑顔。




・・・・・消えて、しまいたい。


ていうか、消えてほしい。


こいつらも、こんなクラスメートも、先生も。大人も。子供も。


全て。



灰音「・・・・消えたらいいのに。」



一人ぽつんと呟いた。


一人っていっても、ココは教室の中だから。


みんなにとっての『内側』だから。


大勢、人がいて。


でも、私は、ココにはいなくて。


一人、『外側』にいるから。


きっと、大声で叫んでも、大声で笑っても、大声で泣いても。


全て、『無いこと』にされる。



灰音「・・・・・・。」



私は、避けられている・・・、の?


私は、ココにいないと同じ。私は、空気と同じ。


バレたのはいつだったか、念動力者がそんなに嫌われ人なのか。


そんなに私は、



『灰音が怖い・・・・!!
   あんたなんか人間じゃない!!!』



怖いんですか?


空を見上げて呟いた。



灰音「・・・・、空が、落ちてきそう・・・・。」



鉛のような空、暗くて、灰色の。雲に包まれた空。


屋上に、行ってみよう。








声、が、する。



灰音「・・・、誰か、いる・・・・?」



遠くから聞こえるは。


笑う人の声。


『・・・・、君、誰?』


貴方は、誰、ですか?


私は、


灰音「・・・・灰音。」

『・・・・、俺の名前は・・・・っていうんだ。」



最後はいつだっけ。

人とまともに話したの。


『なんで、灰音は、泣いてるの?』


最後はいつだったっけ。

人の前で泣いてしまったのは。


灰音「・・・・っヒック、あ、りがとう・・・・。」


『灰音は、笑顔の方がいいよ。』


灰音「え・・・っ?」


『灰音は、きっと、笑った方がいい。』


灰音「・・・・、私も、貴方の、微笑んでる顔。いいと思う。」


『俺のは・・・、ちょっと違うかな?
  灰音のとはちょっと違う。』


灰音「え?」


『 ・・・・・もう、帰んなきゃ。
  いつかきっと、また会えるよ。だから、その時までに。
  灰音も笑えるようになってね?』


灰音「・・・・・っ、うん・・・・。」



貴方の身体が薄くなって、光のように溶けていく。



灰音「・・・、ありがとう。」



最後に少しだけ微笑んだ、君にそれは見えたのか。


分からないけれど。


消えそうな私に、希望をくれた。


・・・・君へ送る、この笑顔。