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第二十九訓　　お前小学生かァァァァァ!!!!




　　　　パ キ ン ッ




藍葉「あっ？ああぁぁぁぁぁぁっっっ!!??」


灰音「お、折れた・・・・？」

土方「つーか砕けた・・・だな。
　　　　神威って奴はどんだけ頑丈なんだよ・・・。」

藍葉「ああああっ！！神威ぃぃ！！何してくれんのよ！
　　　　そりゃさ、刃も欠けてたし、脆かったし、ちょっと手入れ怠ってたけどさっ！」

土方「そりゃ砕けるっつの!!!」

藍葉「おまけにヒビももちょっとばかし入ってたけどさ！」

灰音「・・・・。」

藍葉「だからって砕くことなくね！？
　　　　これ結構高かったんだけど！弁償しろよ！？弁償！べーんーしょーーーーっっっ！！！」

土方「いや、お前今そんなこと言ってる空気じゃ・・・。」

藍葉「ホントマジだかんね！
　　　　弁償しなかったら先生いうかんね!!??」

土方「お前小学生かァァァァァ!!!!」

神威「いたた・・・、結構今のは痛かったんだけどなぁ。藍葉。」

藍葉「あたしの刀ぁ〜・・・・。
　　　　っていうか、あんた、大丈夫？美紀・・・・だっけ？」

美紀「へ、平気・・・・。」





花「あっ、灰音！！」

白連「大丈夫か？」



希実「・・・・灰音さん・・・？
　　　　赤神も、早く来て。」

赤神「はいはい、久しぶり〜神威さん。」

李緒里「灰音っ！大丈夫です！？」

疾風「うわ・・・、何かすごいなぁ・・・、真っ赤。」



灰音「え？ど、どうしてここに居るの・・・？」

美紀「みんな来ちゃったねぇ・・・・。
　　　　・・・・どうすんの？神威。」

神威「んー・・・・、もう面倒くさいし、今回はもういいや。
　　　　藍葉だっているし。今日は帰るネ。」

藍葉「は？あんた帰んの？
　　　　じゃあ今すぐ刀、新しいの寄越せ。このバ神威。」

神威「嫌だヨ。面倒くさい。」

藍葉「は！？つか逃げんなおい！」

神威「バイバーイ♪」



神威はそれだけ言ってタンッと屋根の上に飛び乗って、そのままどっかに行っちゃった。


灰音「あ、あの、藍葉さん・・・・？
　　　　神威の知り合いなんですか・・・・？」

藍葉「ん？えー、まぁ、そんなとこ。
　　　　てか、あんた刀あたしに買ってくんない？」

灰音「えっ。」


え、か、刀・・・って買えるの！？

価格が分かんない・・・・。っていうか、美紀が言ってたけどこの時代確か・・・・・・。


土方「買えるわけねぇだろ。
　　　　廃刀令なんだから。」


そうそう、それそれ。

チッと小さく舌打ちして藍葉さんがこう言った。


藍葉「くだらねー・・・・。
　　　　まーいいや。今回あんたたちの味方したんだから刀おごってよ。真選組さん♪」

土方「嫌だし。つーか無理に決まってんだろ。」

沖田「ほらよ、これ使いなせェ。財布でさァ。」

藍葉「あ、一番隊隊長ありがとー！」

土方「総悟、お前何であんなこと・・・・。」

沖田「大丈夫ですぜィ。土方さんの財布ですから。」

土方「は！？」

藍葉「あ、ありがとね、副長サン。」











　　　　　　そんな様子をひっそりと見ている人物が一人。


　　　　　　　　「・・・・・・・・・・・・・・。」


　　　　　　　　　静かに、でも確実に。見ていた。