二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 絵描き世界の短編集(星のカービィ) ( No.161 )
日時: 2011/08/21 10:57
名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: RXugjDaQ)

「あ〜…暑いのサ…」

「そうですね…溶けちゃいそうです…」

「グーイが言うと、本当になりそうなんだけど。」

「そうですね〜マルクさんの言うとおりですよね〜…暑い…」

「暑い…」


その日は、熱帯夜だった、マルクの家では、マルクとグーイが暑さでダウン状態になっている。
マルクは書斎で本を読んでいたが、すぐにしおりを挟み、本を置いた。


「やっぱ、暑いのサ。」

「本しか置いてない書斎なら、普通そうですよ。」


確かに…と呟きながら、綺麗に整頓され、先が見えないほど続いてる本棚の中から、マルクは本を探し始める。
もし、マルク以外の人…グーイや、カービィが本を探そうとしたなら、きっと三日経っても見つけられないだろう。
しかし、マルクは全ての本の場所を把握しているため、そういったことは無い。
そんな芸当が出来るのは、マルクと、マルクの兄だけだ。


「あー…医療系の本に埋もれちゃってるのサ…スバル兄さんも、医学の本とか置いていかないでよね…」


マルクが探していた本がある場所に着いたようだが、医学系の本に埋もれてしまい、取り出せない状態になっていた。


「どうしましたか?」

「本が違う本に埋もれてたのサ、ブラックホールでもやるか?でも、本も吸い込んじゃうだろうし…」


マルクがブツブツ考えていると…


「マルクさん!この本なんですか?」


グーイが、舌で本を取ってマルクに見せる。
すると、マルクは驚いたような表情をしながらその本を取り、呟いた。


「怖い話の本なのサ。懐かしいのサ…」

「…!そうです!!怖い話です!」


いきなり、グーイは目を輝かせながら、
面白いことが思いついたかのように喜び始めた。
不思議に思い、マルクは聞いてみる。


「…怖い話がなんなのサ?」

「いや、今日暑いでしょう。だから、怖い話大会はどうかと!!」

「なるほど…面白そうなのサ…」


…因みに、マルク達はこのあと一晩中怖い話をしたのだが、それはまた別の話…


50、探索(?)