*。プロローグ。*———瞬き程の一瞬の蝶の羽ばたきが運命を変えてしまうかもしれない。でも、誰もそんな事を知る訳も無く。運命の悪戯で、自分の全てを変える人と出逢ったとしても、誰も気付かない。それが例え、自分の最期を変えるとしても、運命と言う名の歯車が逆回りしてしまっても、誰も気付かず、ただ何気なく歩を進める。———例え、夜空に蝶が舞っても——…。