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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ナビ・ルナ&ムスビ ( No.245 )
- 日時: 2011/10/09 10:03
- 名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: 86FuzJA.)
「ここだ……。」
おばあちゃんの家の近くの火奉衣川。細くて、流れが速い。よく、足をとられたっけ。
「ムスビ、ここだよね。」
ムスビたちは先に来ていた。ムスビ以外は川を眺めつつ、当惑している。
「ムスビ?」
『ここは、いっちゃんと来たことがあるですよね。』
「うん、何回か。」
わたしも、ムスビも、しばらく川を見つめていた。
あのころと変わらない川。ムスビは、今何を考えているのだろう。
「いつみ。」
莉々だった。
「ここが、ニキラアイナへの道なの?冥府使いが通ってったってこと?」
「わからない。」
じっと川を見つめる。……分からない。
「いつみ、わたし、入ってみようか。もし、ニキラアイナに行ったら、みんなも来て。」
「わ……わかった。流れが速いから、気をつけて。」
「運動神経いいから。まかせて!!」
莉々がサンダルを脱ぐ。足を、そっと水面につけて、立つ……。
何も起きない。莉々は、すっくと立ったままだった。
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