二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 星のカービィ 星命の言葉 ( No.125 )
日時: 2011/08/11 17:15
名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: RXugjDaQ)



  十五話 星を見守る人たち


「大王!!」

カービィとグリルは、城についてすぐ大王を探した。
しかし、メタナイトの言ったとおり、どこにも大王の姿は無く、
一旦、二人は大王が普段居るはずの部屋に移動した。
部屋は、玉座ぐらいしか無いという、簡単で広い部屋だ。
そこで、どうしてこうなったのか、話し合うことにしたのだ。


「もしかしたら…マルクが関わってるのかな??」

「そうかもしれないな…」

「「!?」」


いつの間にかメタナイトが背後に立っており、悠然と喋りかけてきた。


「城に居たワドルディに聞いたのだが、昼食を運びに来たときには居なかったそうだ。」

「その前には居たって事?」

「あぁ…」



「ねぇ…カービィちん…」


不意に、グリルが不安そうな声を出した。
カービィとメタナイトがグリルを見ると、グリルは二人の顔を見て、言った。


「…勘違いなら良いんだけどさ、僕ちん、この部屋の何処かで、誰かに見られてる気がするよ…」


カービィとメタナイトは意識を集中させる、先ほどまでは大王に気を取られていて気づけなかったが、誰かの視線を感じた。
…心の中まで見られているような、嫌な視線を…


「何か…あるね、この部屋…」

「何時もは無いはずの物とかはない?僕ちんは分かんないけど…」

「…特に変わりは無い…誰かが見ているのは分かるのだが…」


三人は辺りを見回すが突然…


「あれ?視線が…感じなくなった?」

「何処かに行ったのか…?」

「…」


突然消えた視線に疑問を持ちつつ、三人はこれからどうするかを話し始める。
カービィ達は気づいていなかった、玉座の上にある手鏡に、何かが映っていたことを…


「大王が消えたのは…やっぱり、マルクや裏世界が関係してるんじゃ無いかな?」

「そうだな…どうにかするにはやはり、裏世界に行くしか無いと思う。」

「あれ?メタナイト、意外に単純に言うね。」

「…実際、これしか方法無いだろ。」

「そうだよね…グリル、裏世界に行く方法知らない??」


グリルは何か考えていたらしく、カービィに呼ばれたことに気づくと、顔を上げ答えた。


「あ、あぁ、僕ちんみたいに、魔法に失敗するしか無いんじゃ…?危ないけど…」

「やっぱそれだけ?もっと簡単で、安全な方法って無いの??」

「僕ちんは、それ以外知らないな…」

「誰か知ってる人、居ないかな…例えば、昔から星を見てた人とか…」

「う〜ん…」

「…カービィ、昔から星を見ていた…というか、見守っている奴ら…居るぞ。」

「え!?」

「ギャラクティックナイトと、ノヴァだ。」