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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 星のカービィ 星命の言葉 ( No.76 )
- 日時: 2011/06/25 08:25
- 名前: 彌浪 ◆BWqKsmtrLo (ID: u6knrXHP)
第八話 「世界の果てで」
「もう……駄……目……」
バタン。遂にカービィは倒れてしまったのだった。
「はわわ……大丈夫?」
「大丈夫じゃ……ない……から倒れるんで……しょう……が」
意識が朦朧(もうろう)としている。
そしてカービィは意識を手放した。
「うぅ……でもっ!僕ちんの魔法でっ……!」
二分後……
「ん……ここは……」
カービィが目覚めた。だが、グリルが寝ていた。あの時の疲れで。本当は、グリルも限界すれすれだったのだ。
「おーい!グリルー!」
「どうしたの……?」
「あっ起きた」
「あれ僕ちん寝てた?」
「うん。有難う、僕の為にそんな“気”を使い果たしてまで……」
「へへ……ばれた?」
「残念だけどねっ♪……いこっか」
「うん!」
そしてまた歩き始め三分……。
「何ここぉ……」
「何だろうね……」
一瞬、しーんとなった。しかし、次の途端。
「空間の切れ目!」
同時だった……。
「ありゃりゃ……もう着いちゃったよ」
「二ヶ月も歩いたけどね……ってあと三ヶ月って言ったのは誰だぁぁぁぁ!!」
「はーい僕ちん……」
「余計な事言うなぁぁぁぁ!」
「すみません……」
「ま、いいよ。行こう」
「勿論!」
そうして二人は空間の切れ目に飛び込んだ……と思いきや……。
「誰だっ!」
微かな音に気付いたカービィが振り向きながら言った。
「どうしたの……?カービィちん」
だがその驚きで、カービィにはグリルの声が聞こえなかった。
「な……っ、お前は……っ!」
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