二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師・・・の娘、台風の錬金術師 ( No.10 )
日時: 2013/09/20 22:58
名前: 通りすがりのストリート・ウィズ (ID: HuynY/aq)

「・・・」
 さて、これはどうしたものか。
 わたしは家の前に落ちているものを見つめた。
 ひとがたで、服を着ていて、わたしよりでかく、そして重そうだ。以後、これをそれ、で突き通す。
 学校からの帰りで、荷物がいっぱいある。両手がふさがっているからドアの前に、こんなものがあると通れない。
 ほんと邪魔。
 あー、邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔・・・
 真面目に邪魔なので、とりあえず荷物を置き、それの近くに小さく錬成陣を書いた.
手を錬成陣の上に置く。
 高さ五センチの小さなフックができた。
 フックにそれの着ている服を引っ掛ける。そして、フックの付け根に錬成陣を付け足す。すると・・・
 フックは高さ五センチから百九十センチに伸びた。
 それが立ち上がった。
 それの顔を見る。苦しそうな顔をしていて細めでたれ目、人がよさそうだ。
 ・・・・・・・・・・・、・・・・・・・、 
 しばらく見ているうちに、こんな考えが浮かんだ。
————これ,人?
 いやー、たしかに顔はあるけどさー、ピクリともしないしー、肌はノートより白いしー・・・・・、・・・
ってぇ!死んでんの!?いや、死んでなさそうにも見える。
 死んでる・・・?死んでない・・・?
 え、どっち?どっちなの??
 確かめたい。 めちゃくちゃ知りたい!!
 あ、あれだな。すこーしつねれば起きるな。
 ・・・でも、もし死んでたらわたし死体を触ったことに・・・。
 そのとき、わたしのなかである記憶がフラッシュした。
 わたしが五歳の時、お父さんが2年ぶりに帰ってきたときのこと。

 『おーい、帰ったぞ!』
 『お父さん、お帰り!!・・・て、それ、何??』
 『んー? あぁ、これ。外国の人形だぞ』

 そのときお父さんは人形の髪の毛の部分を持っていて、おりゃー!とか言いながらふりまわしていた。わたしはお人形さん痛そう、可哀そう。と思ったことを覚えている。
 ・・・これだ!!!!!
 髪の毛を引っ張れば、生死の判断もできるし、直接触らずに済む!
  わたしはその人らしきものの髪に手をかけた。黒い、黒くて、ごわごわする。そしてつかみ、———
————思いっきり、引っ張た。