二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】 笑顔の仮面 ( No.8 )
- 日時: 2011/07/21 05:14
- 名前: 甘夏 ◆/jSdQ8DCuQ (ID: NZaf3xSQ)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?468967
「ふぅ、ここが、江戸かぁ…。」
家を飛び出してから数日。今日やっと目的地の江戸に到着した。
彼、きっとあたくしの事探しているんだろうな。でも、ここまで来ればいくらあの人でも見つけられない筈。
手紙には行き先も書かなかったし、いつ帰るかも書いていない。だって、
いつになったら帰れるかなんてあたくしにも見当がつかないし。
「ん〜、お金は多めに持ってきたし一杯くらい何か飲んだって暫くの生活には困らないよね。」
ちょっとしゃれた喫茶店を見てつぶやく。
あたくしこう見えて甘党だったりするから…、甘いジュースでも飲まないとやっていけない。
「…よし、入ってみよう。」
こんな感じの店一人じゃ入ったこと無いし…、都会に来たのも初めてだから少し勇気をためてから言う。
よし、行こ。
カランカラン
「いらっしゃいませ、喫茶店はるかぜにようこそ。お一人様でしょうか?」
「ええ。」
「申し訳ございません、ただいま大変込み合っておりますので…。ご相席でもよろしいでしょうか?」
「えっと…、あたくしは大丈夫です。」
相席ねぇ…良い人が一緒だといいのだけれど。
「すいません、ただいま大変込み合っておりますので、こちらの方とご相席でもよろしいでしょうか?」
隅っこの方の席に三人で座っている人達に店員さんが声をかける。
「あ、大丈夫ですよ。どうぞ。」
どうやら一緒になる人は優しいようだ。
「では、ごゆっくりどうぞ〜」
とりあえず、椅子に座る。
ええっと、ここは四人がけの席であたくしの隣にはオレンジ色の髪をした女の子、正面には地味+平凡+眼鏡=この人。
そんな式が成り立つような至って普通の男の子。そしてその隣には…白い髪をして死んだような瞳は赤、
着物の片方を脱いでいる何かお菓子…じゃなくて、おかしな人。
…あの2人の父親だろうか?目が死んでいるのは子育てに疲れているからだったりして。
いいや、にしては若すぎるか。
「…んぁ?新八ィ誰アルかこのべっぴんさん。」
唐突に隣の女の子が口を開く。
「ち、違うよ神楽ちゃんっ!この人は…えっと、」
「初めまして、あたくし白玉月姫と言うの。この男の子とは何の関係無い赤の他人です。」
「月姫言うアルか、わたしは神楽言うヨ!それより、何で月姫はここに居るアル?」
へぇ〜この子は神楽ちゃんか、で?正面の子が新八君か。
「ええっと、何かこの喫茶店混んでいるみたいなのね。で、席が無いから相席って事でここに居るの。」
「そうなんだよ神楽ちゃん。…僕は志村新八です。で、この人は銀さん。」
「銀ちゃーん、とてつもないべっぴんさんが居るヨ〜。こっち向くヨロシ。」
ふぅ〜ん、死んだ目をしている人は銀さんか。まんまだわ。
「…んぁっ?新八、神楽、そいつ誰だ?新八の彼女?…な訳ねーか」
どうやらこの人はずっとパフェをがっついていたため、あたくしの存在に全く気が付かなかったようだ。
「白玉月姫です。混んでいるので相席になりました。あなたの名前は?」