二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ曲 今はアブストラクト・ナンセンス ( No.3 )
日時: 2011/06/10 17:24
名前: 紅薔薇 (ID: vQ7cfuks)

Ⅱ シぬ勇気なんてないんです

わたしは窓からひょこっと顔を出した。

わたしの家はマンション。だから、結構高い。落ちたら…

シネルカナ??

なんて考えてしまった。シぬ勇気もないくせにね。

床に寝っ転がって、天井を眺める。真っ白。ワタシの汚れた心と比較して悲しくなったよ。

この気持ちに共感してくれる人はいるのかな??

居ると思うけど、やっぱり表に出さないと思う。

ミクはそんなこと考えてなさそうだしね…

起き上って、お母さんの部屋に侵入する。

母は医療関係の仕事をしている。救急セットを開けた。

即席注射器みたいのがある。それを取り出した。

「……」

しばらく考えて、

手首にぶっ刺してみた。

痛い。いや、当たり前だろ。

血があふれてきた。このままこうしてたら…

けど次の瞬間、母が帰ってきた音がした。

ワタシはゴミ箱にそれを捨てた。上に紙かぶしてわかんなくする。

「おかえり!!」

さけぶと、母が呼ぶ声が聞こえた。

「ケーキ食べる?」

食べる。

私は深呼吸した。血の赤色を見たときから息をつめていたような気がする。

手首の時の気持ちを思い出すと、涙が出そうだったけど我慢。

ワタシ、死にたいのかな。死にたくないのかな。

ミクがいる間はシななくていい。

ふと、そんな風に考えた。