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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲 今はネジと歯車とプライド ( No.6 )
- 日時: 2011/06/11 11:08
- 名前: 紅薔薇 (ID: vQ7cfuks)
Ⅰ 不良品達
私は、ガタガタという振動で目を覚ました。
暗いし、狭い。ここはどこ?
そう思っていると、蓋らしきものが開けられて、光が入ってきた。
「また来たわね…」
髪がぼさぼさの金髪の女の子。眼帯をしている。
私に似ている女の子。
「ねえ、ここはどこ?私はどうなったの?」
「ここはゴミ処理場。あんたは不良品よ」
……不良品?でも私はどこも壊れてないよ…?
「理性を持ったら不良品なの。私もそうなの」
私は自分の腕を見た。肩にBMD02-Rと書いてある。
彼女は…SN7F-Rだ。SNって呼ぶことにした。
「ねえ、SNって呼んでいい?私はBM」
「わかったわよ。」
「にげだせないの?ここから」
SNは呆れた顔で私を見る。
そんなものがどこにあるの、という顔だ。
私はおとなしく膝を抱えて座った。
周りを見れば、私そっくりなのがいっぱいいる。でも少しずつ違う。
私はあちこち脱出路を探して回った。
そして、見つけたのが鍵がない、壊れかけた排気口。
「ねえ、あるよ、逃げるとこなら!」
SNに言ったら、首を振られた。
「逃げたって、いいことなんてないわよ。捕まれば終わりだし」
「……それなら、ここにいたっていいことはないよッ!!」
叫ぶと、SNはこちらを見て笑いだした。
「一生懸命ね、あなた。いいわ、やってみる…あなたの為じゃn」
「うん、解ってる、ありがとうね!」
そして私たちは一歩を踏み出した。
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