二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 思い出。それは心を色鮮やかにしてくれる (星のカービィ) ( No.183 )
日時: 2011/10/20 21:46
名前: 猫科の犬 (ID: vGcQ1grn)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

カービィと狼の戦いはまだ決着はついていない。
しかし、狼の方はかなりの傷を追っている。
その全ての傷がナイフの後だ。
どっから出てくるのかわからないが手には複数のナイフを常備している。

「ソノツヨサ。ホシノセンシカ。」

「やっぱり知ってたね。君は02の仲間でしょ?まさかここまで入り込んできてるとは思わなかった。」

「ッフ。俺達ハドコニデモソンザイスル。タトエボスガシンダトシテモ、
 コノゼンチキュウノオレタチガコロサレナイカギリダークマターハ、ソンザイシヅツケル!!」

「そうだね。それまで平和っていう平和は、程遠いか・・。」

カービィは、もうあまり動けない狼にとどめをさした。

「ごめんね。この戦いで学んだんだ。全ての生き物が生きて残せるわけじゃない。
 動物、人間に死に向かって生きている。僕は、考え方を変えたんだよ。
 君達みたいな闇に飲まれてしまったのはもう助からないって。
 だからわざと殺して助けてあげるんだよ。闇から解放してあげるの。
 君もだからこれからはきっと闇に恐れなくていい。幸せに生きていけるよ。」

「オマエハ・・・馬鹿な奴だよ。」

狼はその場で横になって倒れてしまった。
カイルが相手をしていた複数の狼たちは攻撃をやめ遠吠えをあげる。
数分後、狼たちは大人しく帰って行った。

「カービィ!!俺らももうここから出るぞ!」

「え?あ。うん?カイル。どうやって出るの?後、その剣はどうしたの?
 もう闇からは逃れられたんじゃないの?」

「あぁ?闇から逃れる?お前馬鹿なこといってんじゃねーよ。人間だれしも心に闇を持ってる。
 逃れることなんてできないんだよ。だから、逃れられないなら立ちむかえばいいだろ?
 だから、たとえダークソードが使えても、もう前みたいに暴走しないから、安心しとけ。」

「・・・まぁいいや。っで?どうやってここから出るの?」

カービィは今の話しはよくわからなかったようだ。

「ほらあそこ。入ってきた時と同じ扉があるだろ?あそこから出られるよ。」

「あ。本当だ!!行こうか!!」

そういって2人はその扉の奥へと入って行った。










「おや?騒ぎが収まったけど、退治は終わったのかね?」

「そうみたいだよ。おばあちゃん!でも・・・狩人さんはもういない・・・。」

「ふふっ。お礼にごちそうでも作ってあげようかと思ったんだけどね。
 まぁ帰ってしまったなら仕方がないね。
 あぁそうだ後、渡したいものがあるんだよ。」

「渡したいもの?」

あばあさんは、タンスの中から赤い布を取り出す。

「ほら、これ。その白い頭巾じゃ汚れが目立つだろう?
 かといっていい色の布がなかったんだよ。これで我慢してくれるね?」

「!!いいよ!!私、白より赤の方が好きだもん!ありがとう!おばあちゃん!!」

おばあさんから貰ったものは赤い。赤い頭巾だった。
だけどそれは、けっして暗い色じゃなくて、明るい色をした赤ずきん。