二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 思い出。それは心を色鮮やかにしてくれる (星のカービィ) ( No.188 )
- 日時: 2011/11/08 21:39
- 名前: 猫科の犬 (ID: vGcQ1grn)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=oGjzwjb8_as
しかし、中に入ってみた所はお菓子の家の中ではなく外だった。
2人が振り返ってみると、そこにはもう扉は存在していない。
よくまわりを見渡してみると目の前には門のようなものがあった。
そう。血死夜猫の世界に戻ってきたのだ。
そして、今、目の前にあるのはこの世界の出口となる門。
「・・・出口か・・・。」
「・・・ねぇ、また戻ってこれるかな?」
「いや。ここはあくまでも冥界だ。死ぬまでこれないだろうよ。」
「そうだよね・・・。ねぇもう少し時間を頂戴!後10分でいい!10分でいいから!!」
「・・・無理だ。冥界の門が閉まり始めてる。待てても5分だ。3分なら待ってやる。」
「3分・・・。」
「さぁ。見つけるなら急いだほうがいい。もう2度と仲間の元へ帰れなくなるぞ。」
「分かった。」
そう言ってカービィは探しに行こうとした。
その時だった。
「君はどうしてそんなに僕を見つけようとするんだい?時間がないというのに。」
血死夜猫が自分から現れたのだ。
「君の事が心配なんだよ。
闇にのまれてもいないのに、心が不安定な状態で生きてて。心配なんだよ。」
「ハハ。君は本当に面白いことをいう・・・さぁ!!」
急に血死夜猫がカービィに攻撃を仕掛けた。
「っ!!」
カービィはすぐに持っているナイフで防御する。
「カービィ!!戦ってる場合じゃない!長引く前に出るぞ!!」
「そうさぁ!そこの闇のいうとおりさぁ!さっさと出ないとここから一生でれないかもよ?」
そういいながらも血死夜猫は攻撃しつづける。
それに対してカービィは防御してばっかだ。
時間もせまりつつある。
「闇猫は何考えてるか分からないよ!!
なんで?なんで、追いだそうとしてるのか引きとめようとしてるのかわからない!」
「そんなのお前が自分で考えるさぁ!!俺様は・・・俺様はっ!!」
「カービィ!!時間がないんだ!はやくしろっ!!」
カイルがあわただしく騒ぐ。
「闇猫・・・。違う。血死夜猫。これも本名じゃない。君の本当の名前は・・何?」
「どうして血死夜猫が本名じゃないと思うのさぁ?」
そういって、血死夜猫の攻撃がおさまった。
「だって、おかしいよ。
死んだ人の為に泣ける君がどうしてそんな物騒な名前なの?おかしすぎるよ。」
「・・・どうして、俺様が死んだ人の為に泣いていた事を知っている?」
「自分でいってたじゃん。いちいち死んだ者に泣いてられないって。
だったら最初は泣いてたんでしょ?初めて冥界の主になって。悲しかったんでしょ?」
「・・・。」
「でも、誰にも相談できる相手はいないし、いつも1人ぼっち。友達もいない。
僕が君と出会った時、君はものすごく楽しそうにみえたんだ。」
「・・・。」
「ねぇ。僕に教えて?君の名前を。」
「俺様は・・「カービィ!!もう門が閉まるもう、待ってられねぇ!行くぞ!!」
カイルはカービィの手を引っ張る。
カービィはそのまま引っ張られるままだ。
だけど、何かを手につかんでいた。魚の骨の形をしたピアスだった。
カービィがシャドーに引っ張られる時に血死夜猫が投げた物だった。
『君になら。俺様の信じた君にだけなら渡せられる。僕の鎖を。』
『ありがとう。_____』
『俺様は、この世界から出られないけど鎖はほどけた。静かに眠ることにしたよ。
この世界にあるたくさんの夢と一緒に。』
『また、会えるよね。』
『会えるよ。信じてればまた会えるから。』
『『また会おう。夢の中で。』』