二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 思い出。それは心を色鮮やかにしてくれる (星のカービィ) ( No.195 )
- 日時: 2011/11/08 22:02
- 名前: 鏡猫 (ID: vGcQ1grn)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第14話 戻ってきた世界
雀が鳴いている。
プププランドに久しぶりの朝が来たようだ。
なぜ久しぶりなのかって?
今まで、このプププランドは真っ白な世界だったからだ。
太陽もなければ雲もない。空もない世界だったから。
それが今となっては、生命までも存在する世界へ成長した。
これも世界の鍵と絵画の鍵のおかげ。そしてあの世界の声の主のおかげで。
「・・こ・・こは?」
カービィは、ある場所で目が覚めた。
どうやら洞窟のようだ。
周りが暗く少しじめじめしている。
カービィは、起きあがって少し歩いてみた。
奥から光が差し込んでいる。出口が近いのだろう。
すぐに出口に向かってカービィは、走り出した。
そこは、どこかで見た風景が広がっている。
リップルスターの一部の風景だ。
カービィは、とりあえずそのまま真っ直ぐに進んでいった。
「ビー・・・ズ?」
カービィのいた洞窟のもっと奥の場所。
そこで、カイルは立っていた。完全ではないが闇も消え去っている。
カイルの見る先にはビーズが横になって寝ている。
カイルはビーズに近づいた。
すると、ビーズが気がついたらしい。目をゆっくりと開ける。
「・・カイル・・?」
「あぁ。よかった。無事だったんだね。」
ビーズはカイルに手伝ってもらいながら立ちあがった。
「石版が・・ない。」
ビーズが石版があった方を向いて呟いた。
そこには、置いてあった跡があるだけで、石版は置いてなかった。
そこで気付く。あの世界の声の正体を。
「行こうか。カイル。皆の元へ。」
そういって、満面の笑みでカイルの方向を向いた。
カイルは少し頬を赤く染めながらうなずいた。
そして2人は出口に向かって歩き出した。
リップルスターの城の外で大勢の妖精と、デデデ、アドレーヌ、ワドルディが倒れていた。
眠っているといってもおかしくはないだろう。
だが、これではっきりとする。
全ての命がこの世界へ戻ってきた。と。