二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 思い出。それは心を色鮮やかにしてくれる。(星のカービィ)  ( No.199 )
日時: 2011/11/11 22:47
名前: 鏡猫 (ID: vGcQ1grn)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

エピローグ


『チェシャ猫!!誕生日プレゼントがあるんだ!!』

『はぁ?誕生日?なんだよそれ』

『え?!知らないの!?』

『知らない。俺様は、ずっとこの世界で孤独に生きてたからな。』

『・・・仕方ない僕が教えてあげるよ。誕生日っていうのは、自分が生まれた日の事をいうんだよ。』

『ふーん。でも、俺様、誕生日なんて覚えてないぜ?なんで今日なんだよ。』

『なんでって・・・だって、今日って僕とチェシャ猫が初めて会った日でしょ?だから・・・。』

『それがなんで誕生日に繋がるんだ?誕生日は生まれた日の事をいうんだろ?』

『うっうん。そうなんだけど、自分が生まれたってことは、初めて誰かと会うっていう意味でもあるんだ。』

『ふーん。でも、よく今日が初めて会った日なんて覚えてるな。』

『僕は、ここからずっと動けないから・・・。』

『え?今何かいったか?』

『なっなんでもない!!はいコレ!!プレゼント!!』

『おっ!ありがとう!中身開けていいか?』

『どうぞどうぞ』

『ピアス?』

『うん。僕が手作りして頑張ったんだよ!!』

『へぇー!!大事にするよ!!ありがとう!!』

『どういたしまして。』











「うわぁ!!」

カービィはベットから勢いよく落ちたようだ。

「夢・・だったのかな?」

どう考えてもそうゆうことになるだろう。
カービィは、そのまま本棚の方へ向いた。
そこには、血死夜猫から貰った、魚の骨の形をしたピアスがある。
血死夜猫。これは本名じゃない。ピアスに刻まれている文字。チェシャ猫。これが本名だろう。
そのピアスには様々な思い出がある。
たったあれだけの少ない時間だったがカービィにはちゃんとした思い出だった。

「カービィ!!もう時間だぜ!!まさか今までずっと寝てた訳じゃねえだろうな?」

「カッカイル!?あ!ちょっと待って!今行く!!」

外から聴こえて来た声はおそらくカイルの声だ。
カイルは、あれからデデデ城の空き室を使わせてもらい過ごしている。
毎日こうしてカービィの家にいって遊びに来ているのだ。
そして、カイルがいるという事はもちろんのごとくビーズもいる。
カービィはいきおいよく扉をあけた。

「遅いよ!!」

「ごめん!行こう!!」

「カービィが遅いのはいつもの事だろう?」

カイルが軽くひどいことをいったが、そのまま3人はある場所へと急ぐ。
今日は、特別な日なのだ。

「皆!!お待たせ!カービィ連れてきたよ!」

「カー君遅い!!どんだけ待たせてんのよ!」

「そうだぞい!!もうお腹ぺこぺこだぞい!!」

「カービィさん!はやくはやく!!皆待ってますよ!」

カービィが遅く来たため、待っていた皆は次々と文句をいってくる。
そのある場所にはいくつものテーブルが置かれ、そのテーブルの上には豪家な料理がのっている。

「ごめん!皆!じゃあ始めよう!」

そのカービィの声と同時にこの場にいた全員が声を揃えて行った。

『おかえり』

と。
今日は、そう特別な日。
皆の体力が戻ってきてから開いたこのパーティ。
全員がはしゃいだり騒いだりする。お疲れ様会のようなものなのだ。



『カービィ、君は皆から愛されていてすごいよ。』




「チェシャ猫?」




最後にチェシャ猫の声を聞いた。


「カービィ!速く食べないとなくなっちゃうよ!」

「あぁ!待って!僕も食べる!!」

「全部くわないでよ?」

カービィはすぐに食べ物を取りにいった。