二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 友情。それは偽りでしかない (星のカービィ) ( No.64 )
日時: 2011/08/02 22:05
名前: 猫科の犬 (ID: LsYW7S6m)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

☆ ★ □ ■ ◇ ◆ △ ▲ ▽ ▼ ○ ●


「ビーズ、大丈夫か?」

カイルは、ビーズを心配して話しかける。

「全然平気。それに何で急に大丈夫か?って聞くの?転んだわけでもないのに?」

「・・・何か、考え込んでたから。」

「ふぅ〜ん。」

「で。何考えてたんだ?」

「ん?詳しくは教えられないな。そうだなぁ・・・。
 じゃあ、もし私がその記憶を取り戻したくないっていったらカービィを殺さない?」

「それは・・・。俺がビーズの記憶を思い出させたいって思ってるから、ビーズが何を言おうと、
 カービィは殺すよ。」

「そっか。そんなこと考えてた。」

「・・・。」

「・・・。」

しばらくの間沈黙は続いた。

「ねぇカイル。運命の鍵って知ってる?」

ビーズがはなしかける。

「運命の鍵?」

「そう。運命。」

ビーズは急に簡単そうで難しそうな話をカイルに持ちかける。

「さぁ。」

「運命っていうのはね、不幸と幸の運なんだよ。めぐりあわせなんだ。そうだな。わかりやすくいえば、私が幸でカービィが不幸。」

「・・・。」

「そして運命の鍵って誰が持ってると思う?ある一定の人?」

「それは、当たり前だろう?皆がもってるはずないじゃないか。」

「どうして?」

「それは・・・運命は変えられないだろ?皆がみんな・・・」

「変えられるよ。運命は変えられる。だからみんな運命の鍵を持ってるの。
 不幸になるか、幸になるか。それは自分で変えられるんだよ。だからポジティブ、ネガティブがあるんじゃないかな?」

「・・・。」

「もしもの数だけに未来が枝分かれするパラレルワールド。それだって同じ。
 もしもの分だけ未来を変えられるってことでしょ。だから運も変えられるんだよ。
 その相手のたった一言をポジティブに受け止めるか、ネガティブに受け止めるかで自分の不幸、幸は決まって来る。
 結局、幸、不幸は自分しだいなんだ。」

「じゃあ、俺とカービィはどうなる?カービィは俺の手によって殺されるんだぞ?結局あいつは不幸になる。」

「違うよ。」

ビーズが覚悟を持った目で強くカイルに言い放つ

「っ!!」

「だって、カイルがカービィに負けるかもしれない。そうすればまた運命が変わって来る。」

「俺は勝つんだ。俺は・・・。」

「・・・カイルが勝ってもカービィは不幸だと感じないかもしれない。もしカービィという人が仲間思いなら、
 仲間が殺されるなら自分が殺された方がいいって思うかもしれないね。
 自分が死んで、仲間が元の性格に戻ってくれればうれしいって考えるかもしれないよ。
 だからわからないんだよ。運命は他人が決めるものじゃない。自分で決めるものなんだってよくゆうでしょ。」

「あぁ・・・。」

ビーズは最後に笑った。