二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 友情。それは偽りでしかない (星のカービィ) ( No.91 )
- 日時: 2011/08/11 20:49
- 名前: 猫科の犬 (ID: LsYW7S6m)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第12話 02との決着
闇空間。
そこでカービィは、あることに気付いた。
それは、リップルスターで待ってる皆が「信じる」ということを共通して思ってることでもなく、
ここにいる空間の人が「なにもない」ということを共通していることでもない。
リボンのいう、風の気道や空気の動きを読み取ればいいということについて気づいたわけでもない。
それはとても単純なこと。カービィらしい考え。
『この02が攻撃してくるこの物体を吸い込めないか』
でも、あの玉はほとんど闇で出来ているといってもいい
だけど、カービィは、次の攻撃を待つことにした。
「コレデオワリダ。妖精ノ体力ガキレルダロウ?」
「ごめ・・んなさい・・・カービィさん。もう・・・もたない・・ようで・す。」
「うん。もう大丈夫だから。ありがとう。リボン。足場まで連れてって。」
「(カービィさんは何か策があるのか?)わか・・・りました。」
リボンは、カービィを元の足場へ戻した。
そして02は、次の攻撃をする。
(よしっ!!今だ!!)
カービィは思い切りその玉を吸い込もうとする。
「カービィ・・・さん?」
(何をしてるんですか。この玉は98パーセント闇で出来てるんですよ。そんなの吸いこんだら・・・。
カービィさんの心が持ちませんよ・・・。)
そんなリボンの思いも届かずカービィは、吸い込みを続けている。
その玉の範囲は広いもので全ては吸い込みきれなかったが、その玉を飲み込もうとする。
「ぐっ・・・!!」
「カービィさん。ダメです!!それ以上続けたらカービィさんの心が・・・。」
「オロカモノメ。自ラ、心ノ破壊ヲエラブトハ」
02は高見の見物。リボンは心配で仕方ない様子。カービィは飲み込めると信じてる。
でも闇の力は偉大なもので、カービィの純粋の心が闇に浸食されそうになる。
「(ダメ・・・なのかな・・・。)」
02から出された玉は、カービィの口の中で暴れている。
カービィ自身もかなりきつそうだった。
「カービィさん!!」
・・・駄目だ。
心が闇に満たされてゆく感覚がある。これじゃあカイルみたくなっちゃうよ。
闇に満たされた僕は、どんなふうになるのかな?
仲間も、親友も、罪もない人もみんな僕の手によって殺されるのかな?
それも悪くないかもしれない・・・。
今まで僕は、皆の為に戦ってきたんだし。
これで、純粋だッタ僕はいなくなる。
でモ、消えるワケじゃないシ。やり残すこともないト思ウンダヨネ
モウ02なんてドウデモいいや。
カイルのことナンて、ドウデモ・・・。
カービィが闇色に染まってゆくのが、外見からでもわかる。
「カービィ・・・さん。駄目。闇の力に負けてしまっては・・・」
「ハハハ!!ザマァミロ!!世界ハ破滅シ、ソレカラハ俺様ノ新世界ガ始マル!!」
ウン。ソウダネ。
きっとコノ世界ハ闇色ニソマルンダ。
ソレデモイイヤ。僕ハモウ。疲レタヨ・・・。
僕ハ、モウネルネ・・・。
「カービィさぁぁぁぁああああああああああああん!!!!!!!!」
リボンは最後の戦いではないけど、願いをかける。
リップルスターで。故郷で待っている皆に願いをかける。
今まで、出会ってきた人々に願いをかける。
そして闇色に染まってしまうカービィに願いをかける。
クリスタルの力が使える自分に願いをかける。
そして最後に、クリスタルに願いをかけた。
みんなの思いをのせて。
世界中の皆の思いをのせてクリスタルに願いをかける。
星の戦士に願いをかける。
02は、カービィを自分の元へよせた。
部下にさせる気なんだろう。